令和30年10月25日(月)
新 米 : 今年米
郵便局から「新米」が届いた。
数年前ご近所の米屋さんが店じまいをされ、米の配達が
叶わず、止むを得ず郵便局の「産地直送米」を取る事にした。
毎月、全国米の産地から自慢の米が届く様になった。
「魚沼産こしひかり」「岩手県産銀河のしずく」
老夫婦二人の我が家では、朝はパンと青汁、サラダ、昼は麺
、夕餉にやっと米の飯、、、毎月5キロで十分な量である。
新 米
今年新しく収穫した米を指す言葉。 一般的には籾と呼ばれる
脱穀していない状態のものではなく、直ぐ煮炊きの出来る精米
つまり白米の事を指している。
時の流れとともに稲から米への収穫の過程も大きく変化して、
人間の手作業の段階は極度に少なくなっているが、山間などの
狭い田圃などでは「稲刈り」等の季語が生きている地域も在る。
粒になった籾が脱穀され、精米となって目の前に現れてきた時
の農家の人々の気持ちは、おそらく昔も今も変わりはない様だ。
先ず、初めの幾粒かを手のひらに乗せて形や透き通り具合を見
ながら、一粒か二粒歯に当てて噛み砕いてみたりしているのは、
身体が覚えて来た質の良否を判断する方法の様である。
新米がその「新」という語に相応しい姿を見せてくれるのは、
炊きあがって釜の蓋を開けた時立ち上る湯気の中のふっくらと
した白さである。
電気釜、ガス釜等の進歩によって薪の火で、鉄の釜でという
時代は過ぎてしまったが、あの眩しいほどのふっくらした色
艶は新米ならではの風味と言っていい。
季語としては別に「今年米」という使いかたも在る。
赤飯や餅などに使う糯米の場合は「新糯」と呼んで区別される
こともある。亦、玄米が精白される時に生ずる粉は「糠」で
あるが、これも「新糠」として使われる。
それ以前に収穫された米は「古米」「古古米」等といわれる。
今夜は新米を炊いて、、塩むすび、焼き魚と漬物、味噌汁、、
今日の1句
炊きこがし馥郁たる香今年米 ヤギ爺