遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

国府宮はだか祭り

2023-02-04 16:34:30 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月4日(土)

国府宮はだか祭 : 追儺神事

2月3日(金)、愛知県稲沢市の「尾張大国霊神社」に於いて、
下帯(褌)姿の裸男達が激しい揉みあいを繰り広げる天下の奇祭
「国府宮はだか祭」が、3年ぶりに開催された。

これに先立ち、
標柱建式:1月23日、
儺追人:神男(しんおとこ)選定式、
大鏡餅奉納、



この日の最高気温は8℃と冷え込み厳しい中、午前中から裸男達
が参道に集まり、厄除けの願いを書いた布(なおいぎれ)を付け
た「儺追笹」を奉納した。




中には余りの寒さに震える姿も、彼方此方に見られる。
参道には次々に参拝者が訪れ「やっと祭りが再開されとても嬉し
いです。」と、笑顔を見せる。


午後4時頃、手桶の水を抱えた係の男らが、裸男達を煽るように
水を彼らに浴びせる。これを合図に男達の揉みあいが始まった。

揉みあう背に次々と水を浴びせ、忽ち湯気が立ちのぼる、、、。
そんな中、参拝者を装う神男が現れると忽ち裸男らが殺到する。

神男の身体に触れて厄を落とそうとする裸男をかき分け、儺追殿
へ向かう神男を囲む大きな渦となり、参道は熱気に包まれる。

押し合いへし合い大きな渦は、楼門を抜けて儺追殿へ、、、、

儺追殿で待ち構える、引上げ係の人が裸男の頭上からダイブ、、
二人目、、三人目がやっと神男を抱きかかえ儺追殿へ上げた。

揉みあいから21分、、その後神官に抱えられた神男が裸男達へ
「ありがとう」、、、、、。熱闘は終了した。

例年は1時間はかかる鬩ぎ合いも、今年は僅か20分余りの短さ、
コロナ以前では、参加者(裸男)は8000人程あるが、今年は
神社側がコロナで参加規制をして1700人である。
また、一般の参拝者は6万5千人(前年比6割増加)とのこと。
参拝者は儺追笹に取りつけた「なおいぎれ」を貰い受ける。


「なおいぎれ」は、皆の厄を引き受けた神男が祈祷を受けた布
を引き裂いたもので、一年間保持すると難を逃れるといわれる。
(新しい年にまた、この布を受け取り交換する)
よくは判らないが、この布はパワフルな裸男達の熱気を受けた
布だからご利益があると、、(参拝者の方が述べられた)

下帯一つの裸男達が鼓舞するこの祭りは、確かに「天下の奇祭」
なのだろう、、、、(コロナも吹っ飛んだ、、?)
夜儺追神事、


きょうの1句

なやらひの裸男のせめぎ合ふ   ヤギ爺

※ なやらひ : 追儺のこと、追儺神事


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