遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

鵙 もず

2022-10-02 16:25:08 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月2日(日)

鵙 : 百舌鳥、もず

スズメ目モズ科の鳥。雀より大きくヒヨドリ大で尾が長い。
雄は頭部が栗色で眼を通る黒班が在り、背や腰は灰褐色、
下面(腹部)は中央が白色で他は赤褐色。
雌の腹部には、横班が多くみられる。
日本から中国北東部で繁殖し、北方の物は冬委は南へ渡る。
日本の多くは留鳥である。


秋から冬に雌雄別々になわばりを張り、その宣言として高い
梢の頂等で鋭い声で鳴く。それを「鵙の高鳴き」という。
高い木の頂や電柱等に止まり、尾を上下に振りながら高音の
「キイーッ、キイーッ」と鋭い声で鳴く。澄んだ大気に響き
渡る「テリトリー宣言」で、鵙の歌は秋の風物詩であろう。
鵙は他種類の鳥や動物の鳴き声をよく真似ると云われる。
和名の「百舌鳥」(もず)は、様々な鳥(百の鳥)の舌を
持つ鳥、複雑な囀りを行うことから、この名が付いた。


鵙は昆虫や蛙等を捕食するが、木の枝等に刺して置くこと
から「鵙の速贄」と云われる。
贄は、餌の少ない冬季の保存食と考えられている。
亦、鵙は鷲や鷹の様に肢が強くないため、木の枝に刺して
固定し食べているとも云われる。
亦、鵙は空腹ではなくても本能的に獲物を獲る習性があり、
贄にして置いて空腹時に食べているとも考えられている。


2~8月、樹上の茂みの中に木の枝を組み合わせた皿状の
巣を作り、4~6個の卵を産む。雌が抱卵し14~16日
間温め、やがて孵化する。


この時期に吟行等で、徳川園・白鳥庭園・植物園等へ出か
けるが、こんもり茂る木立の中を散策中に突然静寂を破る
甲高い鳴き声が響き渡り、、、、我に返る、、、、。


今日の1句

山道の澄み渡る空鵙鳴けり  ヤギ爺

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