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ピンカートンに会いにいく

2018-03-03 08:44:08 | 映画

メディアで取り上げられ誰もが知っているあれより、あまり知られてないけどこっちのほうが良いよね。
でも、こっちより更にそっちの方が良いよね。
映画、音楽、書籍、ジャンルを問わず、そうして進んでいった先はほとんど周囲に知っている人いない世界の端の端だ。
才能や実力に関係なく世界の端から中心で輝けるようになるは極々わずか、ほんの一握りのものでしかない。
世界はまだまだこの先を見たいと思わせられる途中で止まってしまった夢であふれている。
そんな世の理も理解していなかったあの頃の私たちにとって、世界は素晴らしいものがここにあるのにと毒を吐く対象でしかない。


『ピンカートンに会いにいく』はそんな世界の端から中心に踊り出ようとしていた瞬間に解散したアイドルグループ“ピンカートン”の20年後の物語だ。
リーダーだった神崎優子はグループ解散後もコールセンターで働きながら細々と芸能活動を続けていた。
そんな優子にかつてピンカートンのファンだったいうレコード会社の松本からピンカートン再結成の話を持ちかけられる。
2人は再結成のためにメンバーの元を訪れるが、一番人気のあった葵の消息がつかめず…。

主人公の神崎優子を演じるのは数々の映画で脇役ながら印象に残る演技を続けてきた内田慈さんが今回なんと初主演。
出てくるだけで笑いをとるような名脇役は多いですが、美人だけど印象に残る内田慈さんみたいな立ち位置の俳優さんはなかなかいないと思います。
自分の思いと裏腹の言動をしてしまう優子を演じる内田慈さんの表情と仕草が見事でスクリーンに惹き込まれてします。


優子や他のメンバーに振り回されながらも、ひたむきに再結成を進める好青年 松本役は田村健太郎さん。
喫茶店での熱いシーンは何度見ても泣きながらも笑わされます。

 

物語の鍵をにぎる葵役は清楚な美人というイメージのある松本若菜さん。
アイドル時代の言動から大人になった葵を松本若菜さんが演じるの!?と思ってしまいますが、そこは見てのお楽しみ。

 

監督は『東京ウィンドオーケストラ』、『神奈川芸術大学映像学科研究室』の坂下雄一郎さん。
ややもすれば年配者向けというイメージになっていた松竹喜劇を、『東京ウインド~』、本作と老楽男女楽しめる形で再構築してくれたように思います。
坂下監督は本作で松竹喜劇の継承者となったと言っても良いんじゃないかな。
冒頭シーンの回収や、同じことを話していながら座る位置で人と人との親密さの変化を現したりと各所に監督の上手さが光っています。

 

それにしてもピンカートンのメンバーと松本は映画の後どうなっていくのでしょう?
再結成後の活動は続くのか、元の生活に戻っていくのか。
どちらにしても、20年前に止まっていた時間が動きだしているわけですから、以前とは世界が違って見えているはずです。

かつての夢を諦められず、それでも頑張り続けるという映画は多かったけれど、『ピンカートンに会いにいく』はその先を見せてくれることに胸を打ちます。
世界にあふれている途切れた夢は、当事者だけではなくかつてファンだった私たちにもその先見れるかもしれない可能性あるんだよと。

この映画が一番ささるのはピンカートンメンバーと同じく夢をあきらめきれずに頑張っているアラフォー世代かもしれません。
でも、タイムマシンで過去に戻ってかつて世界の端から毒を吐いていた自分に、
今、世界の端から毒を吐いている若い人達に
たとえ今の夢が一度は途切れても未来はそんなに捨てたものじゃないんだよと観せて伝えてあげたい。そんな映画でした。


映画「ピンカートンに会いにいく」予告編



2018年2月3日 新宿武蔵野館での舞台挨拶(松木大輔さん、岩野未知さん内田慈さん、水野小論さん、川瀬絵梨さん、遠藤隆太さん)


2018年2月13日 新宿武蔵野館の舞台挨拶(田村健太郎さん、内田慈さん、水野小論さん、岩野未知さん)


2018年3月2日 新宿武蔵野館の舞台挨拶(内田慈さん,松本若菜さん,山田真歩さん,水野小論さん,岩野未知さん,小川あんさん,芋生悠さん,鈴木まはなさん,坂下雄一郎監督)

 

この日は新宿武蔵野間での最終日ということもあり、舞台挨拶だけではなく再結成ライブも行われたのです!
総勢8名のピンカートンライブ、まぶしすぎてクラクラしました。
入場時にペンライトも渡されてピンカートンを応援しましたよ♪

この後『ピンカートンに会いにいく』は全国の劇場で公開されます。
全国ツアーにでるピンカートンを多くの人に観てもらいたいです!



「ピンカートンに会いにいく」の LIVE映像

SNSなどで要望が多ければ上映後のピンカートンLiveも行われるかもしれないとの事です!
是非 生ピンカートンLiveみてみたいですよね!!


「ピンカートンに会いいく」公式サイト



冬の旭山動物園

2017-01-13 08:16:38 | 旅行

2016年12月、冬の旭山動物園に初めて行ってきました。

旭川駅前からバスに乗って行きましたが、開園時間前から行列ができていました。

    

ペンギン散歩やっているかなぁと期待したら、行った日が初日だったみたいです。

キングペンギンに混ざって一羽だけ一緒についてきたジェンツーペンギンがやんちゃすぎて可愛いです。

    

   

    

    

    

    

    

    

 トラはお父さんは別檻。お母さんと小虎たちは一緒の檻にいます。

    

ユキヒョウ親子
今年生まれた子供はもう体重20㌔に!
他の動物園にもらわれていく予定もあるそうなので、早めに見に行った方が良いかもしれません。

   

     

ヒグマやアザラシやシロクマ

   

   

   

 保護色のフクロウさん

  

オオカミが格好いい!

   

   

シカ~

  

   

タンチョウツルや鳥たち

  

   

  

   

ウサギとタヌキ

    

チンパンジーが暖かい部屋でごろ寝していてうらやましい。

テナガザルが赤ちゃん抱えているのにすごい勢いでロープ渡りしていてビックリ。

   

   

   

  

ゴリラが「やあ!」 

    

羊やヤギやポニーたち

   

  

    

外で寝るカバとキリン

プールのカバは優雅に泳ぐ

   

    

  

ダチョウ~

   

     

 


 編集もせずそのままですが、撮影した動画です(^^;



ソックアニマルを作る会

2017-01-11 07:09:35 | 日記

 東武東上線上福岡駅から徒歩5分の場所にあるギャラリーハチドリさんで
「ソックアニマルを作る会」を開催しました!
ソックアニマルというのは一組の靴下から作られるヌイグルミの事です。

 講師はご自身で作られたソックアニマルくま吉を連れてカフェ巡りを楽しまれている くま吉日和さん。

 くま吉日和さんから教えてもらったり、書籍を参考にしたりして
参加した皆さんそれぞれのソックアニマルと作っていきます。

まずは参加者で黒板を描きました。
持ってきた靴下からこんなソックアニマルたちが誕生するのでしょうか!?

 

製作途中の風景です。くま吉たちも参加者を見守ります。
ギャラリー前の道を通る人々も黒板に注目していきます。
朝の11時から始めて気が付いたら13時ちかくになっていました。
皆で近くのインド・ネパールレストランでお昼ご飯を食べます。

   

 途中から参加のメンバーも加わり、楽しくおしゃべりしながら作っていると時間が経つのもあっという間。
遂にソックアニマルたちが誕生しました。作ったソックアニマルを持ち寄って最後に写真撮影。
同じような靴下からでも作る人によってこんなに個性豊かなヌイグルミたちが生まれるんですね~。

   

オイラが作ったのは覆面パンダでした。
覆面の下には…!?

  

 ソックアニマルを作る会は参加者からも、作ったソックアニマルの写真を見た人からも
好評なので、また次も開催したいな~と思っています。
次はどんなソックアニマルが出来上がるかな~。


「函館珈琲」「オーバー・フェンス」ロケ地巡り~その3~

2017-01-10 08:08:36 | 映画ロケ地巡り

 せっかくなのでロケ地巡りした「函館珈琲」と「オーバー・フェンス」をもう一度 北海道で観よう!と映画館へ向かいます。
まずは函館市電 五稜郭公園前で降りて「オーバー・フェンス」の上映しているシネマアイリスさんへ。
ロケ地巡りをしてきたためか、観るの2回目だからか、初回よりも沢山泣いてしまいました。

   
  

 「函館珈琲」は函館での上映が終了していたので、別の地へ移動します。
函館駅から特急スーパー北斗に乗ります。
車内でのご飯は棒二森屋の地下のハセガワストアで売っている やきとり弁当。
函館ワインが隠し味なんですよ!

   

苫小牧で降りてバスに乗り換えます。
時間があるので喫茶店ドンドンに入ってのんびりと苫小牧珈琲を楽しみました。

 
   

 高速バスで浦河まで移動し一泊します。
ホテルの宿から可愛い小さな三角の屋根が続く街並みが見えると浦河にやってきたなぁと実感します。

    

ホテル裏手の高台からの眺め。
風が強かったのですが海が綺麗です。

   

 図書館などのある浦河町総合文化会館の前の通りに”小さな町の小さな映画館”大黒座さんがあります。
「函館珈琲」を観るため館内に入ると…看板猫のちーたんがお出迎え。
とても人懐こいニャンコで膝の上に乗ってゴロゴロ喉を鳴らしてくれました。
大黒座さん、スクリーン前の幕が開いて、館内の照明が消え、
スクリーン上の照明だけになって、それも消えてから上映が始まります。
スクリーン上の照明だけ照らされる一瞬がとてもいいんですよね~。

   
   

 

映画を観終わって館内を見て回ります。
「函館珈琲」劇中で使われているピンホールカメラ写真のポストカードが売っていたので購入しました。
函館在住の写真家が撮られたもので、ご自身で浦河まで持ってきてくださったそうです。
監督のサインの入ったポスター・色紙やお手紙、今後上映予定の映画もまた来て観たい思う作品ばかりです。

   
    

 お昼ご飯は大黒座さん近くのサフランドールで洋食です。
ランチのチキンカツレツがなまらでかい!
お腹いっぱいになりました。

 
  

 大黒座さんへ戻って本日2回目の「函館珈琲」鑑賞。
ドキュメンタリー映画「旅する映写機」のパンフレットに映画館の方からサインをもらっているので、
館主さん夫妻にもサインをいただきました。
映画が終わってロビーに出てきたら ちーたんはお昼寝中でした。

  
 

函館映画を巡る北海道の旅、楽しかったです。
次はいつ来るかな~。


函館珈琲 


 函館の洋風アパート翡翠館、オーナーの時子が原石を磨く場所として若い人々を入居させていた。
入居予定だった先輩の替りに翡翠館を訪れた桧山英二は古本屋を開くという。
桧山はトンボ玉職人の一子、テディベア作家の相澤、ピンホールカメラ写真家の佐和と翡翠館で暮らし始める。


 オーバー・フェンス

 

 妻子と別れ故郷の函館で職業訓練校に通う白岩は路上で鳥の求愛ダンスをする女性 聡と出会う。
訓練校の同期に連れていかれたキャバクラで働いていた聡と再会した白岩、2人は惹かれ合っていくが・・・。


 

 


「函館珈琲」「オーバー・フェンス」ロケ地巡り~その2~

2017-01-08 23:25:03 | 映画ロケ地巡り

 「函館珈琲」「オーバー・フェンス」ロケ地巡りの続きです。

函館市電を大町で降りて海の方へ少し向かった先に「函館珈琲」の主な舞台となる翡翠館のロケ地 港の庵があります。
この外観!本当に素敵な建物です。
会員制のソシエダとして使われていて普段は中には入れないので外から見るだけ…。

    

 のはずなのですが、中に人がいて使っている様子だったのでノックしてみました。
ロケ地巡りに来たという話をしたところ、なんと中も見せてもらえることになりました。

 入口から入ったところは最後に出るお店のシーンそのままです。
階段から2階へ上がることもでき、そちらも見せてもらいました。

 

 2階には古い屏風やガスストーブなどが置かれていました。
現在の形で使うために窓側の枠などを修理して新しくしているそうです。

   

 1階に戻って入口の向かい側へ進むと函館珈琲で4人が住んでいたそれぞれの部屋に行けます。
途中の廊下も時子に桧山が案内されるシーンで出てきていましたね。

 正面が一子のガラス工房、その奥が相澤のテディベア工房、階段の上が佐和の部屋、手前側に桧山の使っていた蔵があります。

 

 桧山が古本屋として使っていた蔵。
先輩の椅子がないか探してしまいます。

   

 港の庵をでて海の方へ向かうと桧山と相澤が自転車に乗っていくシーンの道があります。
ここからあの見晴らしの良い高台までは結構距離がありそうです。

 函館市電に乗り青柳町で降ります。
そこからほどなくの場所にある函館公園こどものくにが「オーバー・フェンス」で蒼井優ちゃんが働いていた遊園地です。
残念ながら行った時は冬季休業中のようで遊具は動いていませんでした。

  

 函館公園には映画同様に小規模な動物園も併設されていてここもロケ地となっています。
ハクトウワシの白ちゃんもいるのですが、
冬季休業のためか防寒のためかブルーシートで覆われていました。
羽音と鳴き声だけ聞いてきました。
もしかして逃がそうとした人がいたからでしょうか(笑)

         

 函館市電を中央病院前を降りて少し脇道に入ったところが蒼井優ちゃんが働いているキャバクラの店前、オダジョーや松田翔太さんが出てきたシーンのロケ地です。
店内はシネマアイリスの隣にある絹・ライブイン(最寄り駅は函館市電 五稜郭公園前)で撮影されたそうですが、こちらは開店していなくて中は見れませんでした。

 

「函館珈琲」で3人が走った摩周丸前。
乗り物の時間があるから前までは行けなかったけど、撮影で使われたのは二枚目の写真の場所からだと思われます♪
朝市もロケで使われています。

   

 函館での宿泊は湯の川温泉。
晩御飯に塩ラーメンを食べ、朝ごはんをもりもり食べて出発です。

  

 

「そうだ!せっかくだからロケ地巡りをした映画を道内で観よう」
という事で、次回は映画を観に行きます。


函館珈琲 


 函館の洋風アパート翡翠館、オーナーの時子が原石を磨く場所として若い人々を入居させていた。
入居予定だった先輩の替りに翡翠館を訪れた桧山英二は古本屋を開くという。
桧山はトンボ玉職人の一子、テディベア作家の相澤、ピンホールカメラ写真家の佐和と翡翠館で暮らし始める。


 オーバー・フェンス

 

 妻子と別れ故郷の函館で職業訓練校に通う白岩は路上で鳥の求愛ダンスをする女性 聡と出会う。
訓練校の同期に連れていかれたキャバクラで働いていた聡と再会した白岩、2人は惹かれ合っていくが・・・。