令和4年11月12日(土)
潮路句会10月例会より、
日 時 : 令和4年10月8日(土)13時~
場 所 : 大手コミュニテイセンター
出席者 : 出席6名、欠席3名
兼 題 : 1)鵙、2)竹の春、3)当季雑詠
薄雲を纏ひ現る望の月 玲 子
今月は2名が怪我でリハビリ中、1名は所要で欠席と
淋しい句会となった。
兼題の「竹の春」、竹は春から夏にかけて繁殖の季節
地下の根茎から若芽が出で、これが筍である。秋にな
ると若竹が生長し青々と枝葉を茂らせ、これが竹の春。
人力車に浮かれ嵯峨野の竹の春 美保子
鵙(もず)は山野や都会付近でも繁殖し、秋に高い樹木や
電柱の上に止まり尾を振り「きーっ」と高く鋭い声で自分
の縄張りを確保のために鳴く。
また、虫や蛙等を捕え、それを尖った枝の先に刺して貯え
る。これを「鵙の贄」(もずのにえ)という。
潮路抄
刺してまだ間のなく青き鵙の贄
沢音を消してしまいし鵙の声 美保子
見えざりし静寂破りて鵙高音 輝 子
空青し万葉の道鵙の声 美智子
乾涸びて風に煽らる鵙の贄 ヤギ爺
実石榴の忘れしやうに口割らぬ 美保子
天心に雲寄せ付けず月今宵 輝 子
岬山の鷹悠々と風を待つ 魚 青
雨垂れの間のある音や秋夕べ 美智子
鬼の子の風のなす儘遊びをり ヤギ爺
次回の句会は、11月12日(土)13時 ~
兼題は、1)マスク、2)文化の日、3)当季雑詠
含む10句提出のこと。