遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

銀竹って?

2022-01-20 16:07:21 | 日記

令和4年1月20日(木)

氷 柱 : つらら、銀竹

今日(1月20日)は大寒の日、二十四節気の一つ。

文字通りの一年で最も寒さが厳しいときである。

名古屋でも、風に乗り細かな雪が、、寒い朝を迎えた。

 

昔・小学校へ通う頃、庇から氷柱が下がるのを見つけて

は夫々の大きさを競うように、楽しい通学路が在った。

 

今では雪も少なく、ましてや氷柱なんて見る事は殆どない。

やはり、温暖化の所為なのだろうか、、、?

もう5年にもなるか、家族で北海道へ出かけた際に民家の軒下

に大きな氷柱が下がるのを眺め、寒さを忘れ孫と燥いだ、、。

氷 柱

気温が氷点下のため、水滴が垂れる時に凍って長く垂れ下がる

もので、軒の庇や木の枝は基より崖などにも出来る。

小さな物は朝日にすぐ消えるが、北国では解けずに日毎に太っ

ていき、大げさに言えば軒と大地を繋ぐ大氷柱にもなり、二抱

えにも及ぶものもあるという。

「源氏物語」にも「朝日さす軒の垂氷はとけがながらなどかつ

ららのむすぼほるらむ」と在って、古くはつららは氷を意味し

今いう氷柱の氷は「垂氷」といった。

「つらら」は、つらつらのつづまったものともいわれ、ごく古

い頃から表が滑らかで光沢のある物を形容した語で、後に今い

う「氷柱」だけに限られる様になった。地方に依っては「立氷」

等ともいうが、氷柱の異称で「銀竹」がある。

俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」の冬の季語

に「銀竹」の記述があり、とても面白いので紹介したい。

【訳の判らない絶滅寸前季語に出会うと、誰かれ構わず聞いてみ

るのも絶滅委の大切なプロモーション活動である。「ねえねえ、

ギンチクって何だと思う?」という質問にこれまた奇想天外な答

えが戻ってきた。「確か銀行貯蓄の略語だったと思います」と

即答したのが、出入りしている自動車会社の営業マン。

「おでんの新ネタですか?」と首をひねるのは、某国営放送局の

美術さん。「お習字の時に使う墨の名前じゃないですか。たしか

銀色の文字で、ナントカ竹って書いてあった」と記憶を辿るのは

やはり、某民放局のバイト君。「ほら、葬儀屋とかでいくらなら

このコースみたいなのが在るでしょ。それの上から3番目ぐらい

の値段のが、こんな名前だったよね」と言いだしてから延々と自

分のお姑さんの葬式について語ったのは、句会のオバサン。

あれこれ聞いているうちに、だんだん「銀竹」が氷柱だとは言え

なくなっていく自分に気付き、絶滅委員長としての自信を失いそ

うになっているワタクシである】

(夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」より引用した)

平湯温泉大滝結氷祭り、

飛騨高山氷柱群、

木曽・白川氷柱群

 

今日の1句

氷柱手に競うあの日に遠かりき   ヤギ爺



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