かーちゃんはつらいよ

強度行動障害とは医学的診断ではなく、行政・福祉用語である。
また、生まれもっての障害ではなく、「その時の状態」を示す。
問題行動とされる様々な行動、例えば他害・破壊行動・異食・著しい多動などは、「人を困らせようとしている」わけではなく「本人が困っているサイン」である。
強度行動障害のある人は、療育手帳所持者の1％。全国で8000人いる。

そんなようなことが、厚労省からの文書には書いてある。
そして我らがそうちゃんは強度行動障害と認定されている、8000人のうちの１人。
「著しい多動」「著しいパニック」「破壊行動」「異食」「躁鬱」「てんかん」あたりが当てはまっていましたが、今現在は「他害」が毎日で…。
ほんとに困る。
昨日の朝も、スクールバスのバス停で他のお母さんとお子さんを蹴ろうとしました。
当たらなかったけど。
今朝もソワソワ怪しかったので、夫と二人で他の人との距離を充分に取らせてバス待ちした。
朝から気が張る。

突然飛び出して行方不明になり、警察に保護されるのも、
人を突然蹴ってゲラゲラ笑ってるのも、
実はどっちも同じようなもので、本人が「困っている」サイン。
けど、そうは世間は見てくれない。
170センチの高校生が笑いながら思い切り人を蹴るというのは、当然社会的に許されないし。
だから困る。
なんとかこの行動が消えてくれないかな。

明日からそうちゃんは、精神科病棟にレスパイト入院です。
そこは基本的に強度行動障害の子しか入れないところ。
つまり先生はプロフェッショナル。
入院時診察で、相談してこようと思う。緊張するけど。

やっと、入院。
ホッとする。
なんとか生かしてここまでこれた。

けどさ、
明日の夜は隣の布団にいないと思うと、
やっぱりさみしい。
親心ってやつは。複雑なのよ。