今回は アリスン先生の「シンデレラと氷の王子」（原作：ミシェル・セルマー）を紹介します。
個人的オススメ度：★★★★☆（３．５）
あらすじはこちらです。↓↓
シングルマザーのヴァネッサは賓客係として働くホテルで、親子ほど年の離れた地中海の島国の王に見初められた。
戸惑いを察した王の提案でヴァネッサは休暇を王国で過ごしてみることに。
到着した彼女を迎えたのは王の息子、圧倒的な美貌をもつマーカス王子だった。
ヴァネッサに侮蔑を含んだ鋭い視線を投げかけ、その冷たさはまるで氷のようだ。
私を財産狙いの女だと警戒しているのね。
なんですって、国王が急用で不在？
２週間この冷酷な王子と過ごせと言うの!?
アリスン先生の作品はセクシャル度高めなので今までこのブログではあまり紹介してないんですよね。
と言いつつも、この作品は広告でよく出てくるので気になって買っちゃいました。
アリスン先生の絵はシンプルで力強いですよね。
描線が太目でくっきり見やすいし、ヒロインはかわいらしくヒーローはゴージャス。
また、アリスン先生の作品は傲慢ヒーローものが多いんですよね。
ヒロインは自立してハンサムな女性が多いので、作品としてはけっこう好きな作品が多いです。
で、このお話は、年の離れた国王であるヒーロー父に見初められたもののヒーロー父には尊敬や友情しか感じていないシングルマザーのヒロインが、父の財産狙いと疑ってかかるヒーローに惹かれてしまうというもの。
ヒーローに失礼な態度を取られていてもヒーロー父に心配かけまいとヒーローを悪く言わないヒロイン素敵！ と思いました。
ネタバレですが、ヒーロー父に対してヒロインが尊敬、友情の念しか持たず清い関係のままヒーロー父の国を訪れ、自分の気持ちがヒーロー父に向かないまま結婚する気がないという清廉なヒロインがヒーローに惹かれるというのがツボでしたね。
やっぱりヒーロー父と関係があった後にヒーローと…というのはだらしなくて続きを読む気にならないし。
ヒーローと結ばれた後もヒーロー父に真実を隠したままヒーローへの思いを封印して自国に帰ろうとするあたりも好きです。
ただ、個人的にはこれだけ素敵なヒロインがなぜ妊娠がわかったらヒロインを捨てるような男としか付き合えなかったのかが納得できない感じはありますよね。
７か国語を話し各国のマナーに精通する２４歳の魅力的な女性ですからねえ…。
また、ラストがあっさりしすぎててちょっと物足りないかなっていうのはありますね。
ヒーロー父ともめるとかそういうのはいいんですけど、もうちょっとしっかり大団円的にまとめてほしかったかなというか。
というわけで、お話としては恋愛一辺倒で、展開が軽やかなので読みやすいお話でした。
ヒロインは好きな感じなんですけど、評価はちょっと辛めかもな３．５です。
アリスン先生のお話はこの話に限らず、桁外れにゴージャスだったり有能だったりする人がよく出てくるので、共感して読むというより現実逃避的癒しを感じたいときに読むといいかもしれません。
またアリスン先生の他の作品も折を見て紹介したいなと思います。
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