かわいいダンボ様、「虚実の常識-1」へのコメントありがとうございます。読者から、当ブログへの二人目のコメンテーターが出て来て下さった事に感謝し、喜んでおります。これからも、遠慮無くご意見を頂けると嬉しいです。
 コメント内容は「先生が施術中におっしゃっている肩甲骨がフリーズしてると言うのが虚実の実で、シャットダウンしたと言うのが虚実の虚ということですか?」との質問ですね。お答えする前に、近頃私が「フリーズ」や「シャットダウン」と表現している事に付いて確認して置きますが、「パソコンの状態に例えて言って居る」のは判りますね?
 現代では大多数はパソコン(以下「PC」と略記)を所有していて、恐らくは殆どの人に使用経験が有るので、「意図が伝わり易い例え」では無いか?と思って多用しました。ご質問は「肩甲骨」ですが、当方は「可動性が低下して凝り固まった関節」の事を、感覚的に「freeze、凍結」と表現して来ましたが、コンピューターについては専門外ですので、正確さに欠ける所が有ったかも知れません。
 一応ネットで調べて見ると、PCがフリーズする代表的な原因の一つに「熱暴走」という事が有るそうです。PCは熱に弱く、過熱すると内部部品が痛むので熱暴走を避ける対策が必要だから、メンテナンスには一般的に「冷やした方が快調」な様です。
 動作が止まってしまう事を「freeze、凍結」とは言っても、PCの場合は必ずしも改善対象としての「寒(冷え)」を伴う訳では無い様です。以前の記事『古典の温罨法「熨法」』で、「寒痺内熱!(寒えで気血の流れが塞がって通じない状態には熱を内れなさい!)」の熨法(ウツホウ)の適応原則を紹介した事が有るのですが、人間とPCはそこが大いに違う様です。
 「PCの動作停止」にはビジーの言い方もあり、英語でビジー(busy)は「忙しい」意味です。応答が無く画面に「システムがビジー状態です」と表示されたら、PCが大量の処理を行っているので動作が遅くなっていて、人間に例えると「忙し過ぎて焦って空回りしている状態」だそうです。
 これは意外に良い表現として借用できるのでは?と思いますので、暫くは「リラックスが必要な方にはビジー」、「温める必要の有る方にはフリーズ」で使い分けて見ます。私の主観的な感想ですが、最近は特に「心理的な焦りが、過緊張として身体に現れた苦しさ」の故に来院される患者様が、増加している様に感じますので。

(以下、「滞り」と疎通-2に続く。)