気まぐれ社員食堂

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ノージャンルで思つたことを。



っていうか保存が効かないみたいね。

最近、ブログ書いているのがバレたんでおうちに帰ってから書き溜めたのをいっきにあっぷしてるです。


引っ越しました。 最新のエントリをご覧くださいませ。

給料ドロボーの名をほしいままにしつつ、仕事してるふりもしなきゃいけないんで端末の輝度暗く、こそこそと更新しようかなと。



最近は、Blackberry、Macbook、Xperia Tabletシリーズ、ガジェットと日々の経済、事件をネタに書くことが多くなってきたので、ごった煮感が強いです。




引っ越しました。最新エントリをご覧くださいませ。
Amebaでブログを始めよう!

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いろいろとワケがあり、Amebaの方にも転載します。 (20160108)

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日本で販売していない、しかも日本での販売が未定なガジェット。


Webを見るとアーリーアダプタと呼ばれる猛者が手に入れたガジェットの開封の儀なんかを見て、そのインプレッションなんかを読んで、手に入れたい、と思う人も少なくない。


そして今や日本では売っていないものでも全く問題なく買うことができる。 インターネットを使って。


ブツを選んで、クレジットカード番号とお届け住所を入力すると早ければ翌々日には到着してしまう。 今やガジェットに関して世界は狭い。


そうして入手したソレの所有欲の満たされ方たるや、筆舌に尽くし難い。


でもカタチあるものいつかは壊れる。


バッテリ、液晶、筐体、端子、壊れるところは数多い。


日本でもそんな輸入品を修理してくれるところもあるが、なかには国内で修理できないものもある。


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僕もそんな一人だった。


このチラシの裏でも紹介したことがある、PAX BY PLOOM、Blackberry Q10、Blackberry PRIV、Xperia Z4 Tablet、ExpansysだったりB&Hだったりから輸入した。


そのXperia Z4 Tabletが壊れてしまったのだ。 購入して一年と3ヶ月したところだ。 これはもうソニータイ(自粛

アルカリマンガン電池じゃあるまいし。


国内でXperiaを修理します、と謳うところはいくつかある。 問合せてみてもその全てでXperia Z4 Tabletは修理部品欠品のため受け付けていません、という話をされる。


至高のタブレットだと思っているZ4 Tabletをこのまま文鎮にもならない無用の板として保存しておくのも忍びない。


原っぱでフリスビー代わりにするのも、あまりにも高価すぎる板っきれだ。


そもそもこのままだと1ヶ月1万円の償却費になってしまう。高すぎる。


ということで、これを修理する勘所をサマリでお届けしたい。 顛末連載したものをぎゅっと圧縮している。


輸入物が故障してしまい修理をあきらめかけているあなたに捧げる勘所である。


問合せ内容は拙い英語で書いているので中学2年程度の英語力があれば読めるはずだ。 


香港を舞台としているが、この記事にあるレターを下敷きにすればデジタルガジェットの類は英語圏であればおそらく事足りるはずである。


国際送金、Authorlize Letter も下敷きとして参考になるはずだ。


と、ここまで書いておきながら免責である。


この記事に書かれた内容は全て自己責任で応用していただきたい。 チラシの裏はこれを一切担保しない。


それでは勘所を始める。


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1. 輸入したブツを買った時のエビデンスは保管しておこう。
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ブツを買ったときの請求書、領収書の類は保管しておこう。 特に個人事業、法人代表のひとは経費扱いにしているはずなので保管していると思うが、個人の場合も箱を収集するクセがあるひとは箱の中にいれておくとか、マニュアルホルダを運用しているひとはそのなかにホッチキス止めしておくと幸せになれる。


逆にこのエビデンスがないと修理すらしてもらえない可能性が高い。


AMAZONで並行輸入品を買った場合はオンラインで購入証明が取れるのでそれを利用するのも手だ。 並行輸入業者が保証期間を外れたものの修理を請け負ってくれるとは限らない。


一番面倒くさいのは個人が並行輸入したものを転売しているケースだ。


この場合その個人が購入したホンモノの明細と別のものを発行することがある。 この場合は出来る限りホンモノの明細を請求しておこう。


これが発行できない、とか言ってくる業者はちょっと危ないかもしれない。 特にPAX BY PLOOMなどは中華の国から偽物を大量に輸入して捌く例があった(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-536.html)(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-523.html)。 そんなものに保証など、ない。


2. どこの扱いかを把握しよう。
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Expansysから購入するとたいていの場合、香港の扱いだ。 日本に支店があるようなメーカだとそれが窓口となってくれるが、SONY日本法人は窓口になってくれない。 本社じゃなかったっけ?


Webを調べるとしっかり、「買った国のソニーに確認せよ」 と書かれてしまっている。


今回の修理では、香港SONYから「IMEIだけでは正規の香港SONYのものかわからないから買ったときのエビデンスを提出せよ」 と言われた(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-848.html)。


機器によっては型式にその国の略称が示されている場合がある。 日本であればJP、香港であればHKなどというように。


3. 問い合わせるのだ。
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日本に法人があればそこにコンタクトしよう。 保証期間が残っていれば買ったところに問合せるのが一番(かもしれない)。


Expansysの保証規定だと1年は面倒を見てくれそうだが、割高かもしれないのでそこは自分の判断で。


日本の法人で受付できないときは窓口を案内してくれる(はず)。 


ソニーの場合は「お買上げの国にある窓口に問合せてね」と非常に暖かいご案内をくれやがった。 そもそも僕のZ4 TabletはExpansysの保証がちょうど切れたところだしね。


4. 問合せで必要なことは。
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反省を込めて書くが、フィーはどこまでかかるか、保証はどこまであるか、はもちろんのこと、修理されたものを国外発送してくれるか、は確認しておかなければなるまい。


僕はこれで失敗したため、クーリエを利用することになってしまった。


後に香港SONYは国外発送はしてくれないということを知ったので、どちらにしてもクーリエサービスを手配しなければならなかったわけだ。


それと国によって国際配送の基準が異なることも調べておく必要がある。


日本→香港はリチウムイオンバッテリが乗っててもEMSで送ることができたが、香港→日本はリチウムイオンバッテリが積まれていたらEMS配送できない。


つまらないことだが、「ドル」という通貨はあちこちで使われるがどちらのドルなのかは確認して必要がある。 今回は香港ドルであるが、ドル=USドルという認識だと相当高価な修理費用になってしまう。 アホだと思われてもいいので「○○ドルですよね?」と確認が必要だ(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-855.html)。


次から”HKD"と書いてくれる。


それと今回に限った話なのかもしれないが、日本の問合せ・客相品質をそのまま海外に適用してはならない。


問合せに対して全然違うひとの修理見積もりが届いた(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-853.html)。


本文にはCustomerNameがあるのだが、これが何かのスクランブルワードだと僕は勘違いした。 そしてバッテリ劣化を疑っていたのに、Liquid Damage と理由が書かれていて真面目に問合せしてしまった。 これ、後から知るのだが全然違うひとの修理見積もりだった(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-854.html)。


それともうひとつ。 センドバックを使ったらその見積もり額が想定外であったとき修理を諦めざるを得ないこともあるだろう。


その場合でも文鎮にもならないデバイスの引取は、自分で手配しなければならない。 これも十分にアタマに入れておくべきことだ。


5. 海外送金を安くする。
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修理費用の支払いは、今回の場合、こともなげにこの口座に入金せよ、と言ってきた。 クレジットカードの利用はできないらしい。


少し海外知識があると海外送金で郵便局に出向いてみたり、銀行に出向いてみたりするだろう。 高い手数料を払って送金する、が当たり前になっているかもしれない。


ところが、海外送金で最安値と言われる楽天銀行より更に手軽な海外送金サービスがある。 TransferWiseというサービスだ(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-857.html)。


このサービスがおそらく最安値のはずだ。


修理代金以外にも様々な海外送金に使えるサービスだ。


これで送金が完了した後、送金結果PDFがダウンロードすることができるのでこれをサポートセンタに送ってあげると先方で照会をかけてくれるはずだ。


僕の場合は「照会するぜ」と言ってきたので待っていたら(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-859.html)「修理終わったぜ」と言われて(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-860.html)しまったが。


6. ピックアップ手配と委任状。
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今回最も苦労したところかもしれない。


修理が終わったから「送ってくれる」ものだと思っていたのだが、それはそうではないらしい(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-861.html)。 特に香港の場合(日本もそうなのかもしれないが)、国内には修理完了時配送してくれるのだが国際配送は行っていないとのこと。


そうすると日本からピックアップしてくれるところを探さなければならない。


さらに今回始めて知ったことであるがリチウムイオンバッテリを搭載したものは香港からEMSでは送ることができない(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-864.html)。


するとFedEX、UPS、個人配送のいづれかがチョイスだ。 個人配送にはクーリエサービスが含まれる。


ちなみに日本国内で最も配送網が充実しており且つ世界200カ国以上に配送網を持つ会社を僕は信用していて、今回の件も相談してみたが、

・勝手に大口客だと思い込まれた

・その後個人の1個口のチョイ配送だと知ったら「やってないんすよー」と言ってきた

という、サービスではなく商売でやってることが丸見えになってしまったため今後のお付き合いは考えさせてもらうつもりである。


それで、FedEXとクーリエサービスを行っている会社に問合せたところ、クーリエサービスを行っている会社のレスポンスが良く、且つ親切丁寧であったためそこに依頼することにした(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-863.html)。


もし香港から何かをピックアップしたいと考えているかたがこのチラシの裏の読者にいらっしゃるようなら、コメント等でご連絡をいただければこのクーリエサービスをご紹介差し上げる。


そして香港SONYに連絡したところ、「誰かが勝手に持っていくかもしれないからそんときはよろしく」みたいなメールが来た。 委任状が必要なのだ(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-865.html)。


そこで委任状(Authorized Letter)を急遽作成することにした(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-865.html)。


これはテンプレとして利用できるようにこのチラシの裏を意識して作成した。 機器関係のピックアップ委任ではほぼそのまま使えるはずだ。


もちろん平文で書いているため、WORD等に貼り付けて体裁は整えてほしい。


この委任状の作成ではエピソード・・・というかGoogle先生の限界を知った。 英文委任状の雛形を検索しても適当なものが提案されないのだ。

なので、この記事にある委任状はオリジナルである。


これを双方(クーリエとサポートセンタ)に送付して準備完了だ。 中には原本じゃないとダメ、というところもあるようだ。 そのときはレターを国際郵便で送付して完了である。 今や国際郵便といえど3~4日で到着する。 関東圏の郵便より早いぐらいなのだ。


それでピックアップに臨んだわけだが、ここで最後のトラップがあった。


「バッテリ代払え」 とサービスセンタから言われたとクーリエから連絡があった。 ピックアップ前に確認の電話を入れてくれたようでそこで言われたそうなのだ(http://633ml.blog.fc2.com/blog-entry-866.html)。


支払いを済ませたことを示すTransferWiseの着金証明をクーリエに送り、しばらく待っていると入金が確認されたと連絡が来た。


7. で、結局安かったのか。
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「ボ」じゃないの? と一瞬思った修理だが、結果として1万5千円弱かかってしまった。 (日本→香港→修理→香港→日本の全費用)


これが高いか安いかと言われると微妙だ。 今や香港に拠点があって日本語を操る修理依頼代行会社も存在する。


そういうところにまるごと依頼すれば些事に惑わされること無く修理してもらえるはずだ。


ただ手数料は高い。 しかもサービスセンタが言ってくる修理見積もりがそのままこちらに来るとは限らない。 今回 357HKD の修理料金だったが、代行会社を経由すると手数料の他にさらに上乗せされる可能性だってある。


個々の判断なんだろうな。


8. 一番高いハードルは。
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この勘所のなかで最もハードルが高いのは、「買ったというエビデンス」を持っているか否かだと思う。


大抵のひとはそれを捨ててしまうのではないか。 


日本でいうところの保証書は輸入物にはついていない。 保証規定を発動させるためには購入証明書がなければならない。


もし、この購入証明書を既になくし、だがしかし修理を行いたい向きはよほど海外とやりとりすることに情熱を持っているひと以外は、修理依頼を代行してくれる会社を探して相談するのが良いだろう。 そこでダメだ、と言われたら諦めるしか無い。

最後に自分で足掻いてみてもいいかもしれないが。 僕なら足掻く。





勘所になっているか不安になってきたが、以上が計20回におよぶ顛末記事のサマリである。


これから果敢に海外へ修理依頼するひとびとの参考になれば幸いである。


(20170105)

かなり長く、時折長期に放置することもあったこのチラシの裏だが、今回をもって更新を停止させてもらうことにした。


ブックマークなどでこのチラシの裏を見ていただいているみなさまには御礼を申し上げる。


また読者登録をしてくださっている方もいらっしゃるようだ。 感謝を申し上げる。


ただ、チラシの裏に書くことをやめるわけではない。


http://633ml.blog.fc2.com


に当コンテンツを全て引っ越し、そちらで書き飛ばすことにした。


僕の稚拙な文章でも何かの役に立っているのであれば、引っ越し先のブログの方でお目にかかりたいと思っている。


(20160311)