セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

ファミリー会

2016年03月14日 21時22分53秒 | 日記

関西地区滋賀ファミリー会が無事終了した.
忙しい中参加された皆様そして会場選択とホスト役を引き受けてくださったレン浅見さんご主人の奥井慎吾さんのご尽力に深く感謝いたします。
ご夫婦の乳飲み子を連れての献身的なお手伝いを頂かなければ成功裏には、終了しなかったと思い改めてお礼を言いたい。
また参加された皆様の遠くは、岡山県と広島県の境に近い浅口市から来られた「J]君のご家族、北陸金沢市から来られた与作改め「さだはる」君の新飼い主さん遠方より有難うございました。

(会場となった滋賀県野洲市のマイアミビーチドッグカフェ「くつろぎ」当地での開業は、9年になるそうだ。宿泊設備も整っており私はここに前泊してゆっくり参加できた。)

さて、今回も私は、参加された当犬舎出身のワン君たちを拝見して成犬齢を過ぎた犬たちは、それぞれ円熟味を増しまろやかさを感じ取ることができた。

同胎犬である舞鶴ジョニー君と滋賀県北平のらい伝君とが見分けがつかないほどそっくりになってきている。昨秋に見たときには、らい伝君は、まだ幼さが残っている顔立であったが今回は、両者を見間違えるほどよく似てきており人間で云えば男40台の一番充実し渋味の出てきた年代である。後2年間ほどは、貫禄が付きセントバーバードの荘厳さが感じ取ることができる期間であるので楽しんでいただきたい。

(写真左がらい伝、右がジョニー)

この犬達の父親X-Fileは、アメリカ南部ジョウジア州のアトランタ市近郊のLa Casa犬舎から導入したアメリカチャンピオンLa Casa's Jonathan を父親に持ち頭部の大きいコンパクトな犬の直仔であるのでそのジョナサンの趣を孫犬であっる両犬は、よく出ている。
金沢市の中山さん所有のボス君も孫にあたるが母親がジョナサンの直娘であったのでより強くジョナサンの血液が窺がい知れる。いずれもコンパクトな造りである。

続いて今回参加した他の牡犬豊岡市ダン君と生駒市のサン君は、祖父は、同じである。ということは父親同士は異母兄弟である。ダンの父親は、テイルウインヅでサンの父親は、ストンジュニアで血統的には、オレゴン州のRevilo犬舎の流れである。現在当犬舎の多くは、この犬舎の血液でアメリカセントバーナード界に大きな足跡を残しているAm. Ch.Revilos Quncyのラインが2本3本と入っている血統である。
(写真は、今年5歳になる豊岡ダン君残念なことに左足を現在治療中で他の犬と混じって遊び回れなかった。そんなダン君を連れて今回の家族会に出席頂いた飼い主さんの英断に涙が出るほどうれしかった。「ダン君有難う。早く元気になってこの秋また会いましょう。」)

この4代祖クインシーは、体高があり大きく四肢の長い伸びの良いタイプの子供を輩出するラインである。話は、少しずれるがクンシーが1997年コロラド州でAnual National Specialty が開催されBOBに輝き一躍有名になってから多くの繁殖者の間では、Breed Standard (犬種標準書)で概貌(General Appearance: Powerful, proportionately tall figure)で記述されているセントバーバード像をクインシーにオーバーラップして犬造りの指針にした繁殖者が増えこれ迄のコンパクトな短足に見えがちなセントバーバード像の焼き直しに励んだ。私もその一人である。
そのクインシーの血液を背景にしているダンディーとサンは、伸びのある四肢を持っているので日本の日本在来セントバーバード特有の短足胴長と異なりバランスよくすらっとしている。また顔つきも同じような顔つきをしている。
若オスのサン君は、大きくバランスの良さでも参考になる犬である。顔つきも当犬舎出身犬であると一目でわかるクインシー顔をしている。
今回もう少し時間が採れたらきれいな立姿で写真を撮りたかったがスイッチが入ってしまいハイテンションになり他の雄犬とのツーショットスリーショットの写真撮影は無理と思い雄犬たちのきれいな立姿での揃い踏みは、しなかった。あれだけの出来上がりの犬なので他の犬との社交性も身につけば大きなドッグショーでもグループ戦でも好結果が残せると思う。次回には、何とか絵になるような写真を撮ってみたい。

(写真は、サン君3歳 サン君のお母さんには、太らせるな背丈の伸びに重点を置いて育てて欲しいと口やかましくお願いしていたので1歳ころの写真を思い浮かべると願い通りの筋肉質のやや痩せ気味の姿であった。恐らく今は75kg前後から80kg前後はあると思う。成犬の場合適正体重というのは、体高から10cmを差し引いた数字が体重の適正数値と判断すると良い。とアメリカの指導的な立場の方から教えられている。例えば体高80cmならマイナス10cmで70kg前後が適正体重であると考えてよい。

なので成犬は、背丈があればあるほど体重があるのは、当たり前である。

さて今回同胎仔犬が5頭集合した。ロングヘアーとショートヘアーがそれぞれおり一見顔だちが違うように見えるが同じ条件の毛種になればみな同じに見える。

(左から浅口市ジェイ、東近江市桃次郎、金沢市サダハル)
小さい時からいけないことは、駄目ときつくしかり躾ないと大きくなって飼い主の制止が効かない犬になってしまい飼い主が苦労する。雄犬の場合は、生命を持った凶器ともなる。事故が起きてからでは、悔いが残るだけなので命令を効かない場合には、力尽くしで抑え込まなくては、従順であるという「セントバーバード神話が」崩れる。駄目とかノーと大声で叫ぶとどんな状態にあっても命令に従う躾をしないとセントバーバードの飼い主のとなる資格は、ない。犬に引きずられるというのも躾がしっかり入ってなく従順な温和な犬でないことの証でもある。命令に従わない犬には、暴力も必要である。暴力を使わないで命令に従わせるためには、仔犬の時から確実に絶対服従の躾をお願いしたい。食事の時にマテをすると喜んでおられる飼い主さんがおられるがそれは、それとして一度飼い犬にスイッチが入ってテンションが上がった時など大の男でも抑え切れない。犬同士の喧嘩となってがっぷり噛み合ったら男一人では離せないことも頭に入れておいた方が良い。

今回集まったY3胎は、とても賢く性格の良い子たちのはずである。母親スコッチの性格は、従順かつ温和でほかの犬に対する警戒心攻撃性は、全くない。子育ての産育箱の中にほかの犬が入ってきても無頓着であるし威嚇あるいは、排除の行動をしない母犬も珍しい。

最後に当日飛び入りで参加されたセン家族をご紹介したい。
会場のオーナーから時々見える方も参加したいとのことを聞き是非とお誘いした。
当犬舎から直接ではないが当時加古川市に住んでいた福岡君(現在横浜市)からの紹介で入手したようだ。
現在7歳の男の子でアメリカに行ったストンの子供である。ダン君やサン君の伯父さんにあたる

 

 



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