燕・三条の常識

新潟県の異常地帯“燕・三条”のこと

夏忘れ

2015-08-01 22:59:10 | 風習
この時期、よく聞く“夏忘れ”という言葉。
新潟でしか使わないような気がします。

“暑気払い”と同義語ととらえてよいと思います。
要は7月~8月にかけて、企業や役所勤めの人たちが行う飲み会のことです。
年度始め、夏、忘年会・・・新潟に限らず、サラリーマンの公式な飲み会って大体この3回くらいでしょうか。

飲食を共にして親睦を深める機会が定期的にある、ということは重要だし楽しいことだと思います。

が、全国的にその傾向はあると思われるものの、とりわけ新潟で悪習ともいえる状況になっている点が、1次会でスパッと終わらない。

1次会で盛り上がったメンバーで2次会への流れ、ってならわかるんですが、2次会ありきでコトが進行する。
しかも、1次会だって飲み放題で3時間くらい延々とやった挙句、夜も10時くらいになってから、2次会へという具合。

まず、1次会会場が出してくれるバスが、駅とかでなく2次会会場へ優先的に送っていく。(まあ幹事の裁量なんですけど)

でも、たかだか数時間職場の人と飲むだけじゃない?
どうしてそんなに嫌なのか?というと・・・

まず、会自体がさして楽しくない場合。
まあ、これは本人の問題ということにしておきましょう。

次に、これが大困りなのですが、帰りの交通手段。
燕三条地域の公共交通機関はJRと路線バスのみですが、JRの終電が早い。とくに弥彦線が、新幹線や他の在来線と乗り継ぐハブ機能を有しているのに、終電が早く出てしまう。
1次会でも微妙で、2次会出るとまず間に合わないのです。
また、路線バスは通学・通院に特化しているので、まずもって使えません。

そして使うのが“代行”。
要は2人の乗務員がやってきて、自家用車の運転も代行して帰宅してくれるわけです。
車社会では欠かせない代行業者ではありますが、タクシーより安いといってもまあまあ高い。電車賃の数倍するわけです。

いなかの飲み会は選択肢が多様な都会と比べると、割とちゃっちい居酒屋でも飲み放題つき5,000円とか。
2次会でまた2~3,000円くらい。
そして代行を使えば、よほど近くない限り数千円はかかる。
まあ1回の飲み会で1万円程度飛んでしまいますわな。

これが、回数が少なければまだしも、○○交流会やら何やらで、何かと飲み会にもって行きたがる。
そして、正体なく酔っ払う新潟人とは・・・

もう少し、スマートに飲み会をこなせないものでしょうか?
ま、そんなこと言ってると地域経済回らないんでしょうけど。

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