金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

膝OAのメカニズム(勉強会)

2020-01-12 22:52:00 | セミナー

膝の痛み、、、それは、、、


患者さんが悩んでいる疼痛の中でもかなり多い痛みの種類です。


その中でも多い膝OAのメカニズムを理解することで、あなたは、、、


たくさんの患者さんの悩みを解決し、痛みを無くするという結果を得る事が出来る事でしょう。


ただ、何も解からず膝周囲をマッサージするだけのセラピストから脱却するのは今しかありません。


なぜなら、今ベストを尽くせない人が、いつベストを尽くせる保証があるのでしょうか?






では、今回も為になる小話からして行きましょう。


今回は「意識の高い患者さん」のお話です。


これは、どんな患者さんの事を言うのかというと、、、


①健康意識が高い

②自分の身体の事が気になる

③自分の身体の為に投資出来る

④健康はお金で買えない事を理解している

⑤先生(プロ)の指示をちゃんと守れる、実践できる



こんな感じの患者さんの事を、僕は考えます。


この様な患者さんは、絶対に症状が良くなるし、良くなるスピードも速いです。


治らないことを治療家のせいにしたりしません。何も言わなくても、


「家ではどんな運動をしたらよいですか?」

「普段気を付けなければいけないことは?」


と、進んで聞いてきます(*^_^*)


「治してもらう」ではなく、、、

「自分が治す!」という気持ちが強いです。


しかも、健康意識が高いから、痛くなくてもメンテナンスにもしっかりと通います。


その為、悪化して最悪入院、、、


とかになったりせず、

トータルで考えればお金もかからないし、

自分の時間の作り方も上手で、

心身共にバランスの取れている、

人間的にも立派な人が多いです。


こんな患者さんはより大切にしなければなりません。


皆さんもこんな患者さんを治療したいのではありませんか?









では、これを「意識が高いセラピスト」に変えてみましょう。




①勉強意識が高い

②自分の力(スキル、知識、可能性)が気になる、力を試したい

③自分の成長の為に投資できる

④技術はお金で買えない事を理解している(練習するしかない)

⑤先生(プロ)のアドバイスを素直に聞ける、実践できる



こうなります。


この様なセラピストは成長出来るし、 


成長するスピードも速いです。


出来ない、分からないことを人のせいにしたりしません。


何も言わなくても、


自主的に勉強したり、分からないことを質問したり、手技の練習をしたり、


自ら進んでします。


「教えてもらう」
だけではなく、


「教えて貰った事を自分で理解し臨床へ落とし込む!」これが出来ます。


しかも、勉強意識が高いからセミナーへ行ったり、


スポーツ現場へ行ったり、


接骨院へ勉強に行ったり、


自分で行動できます。


その為、失敗を恐れず、成功を収める人間になる人が多いのではないでしょうか???


こんなセラピストは患者さんからも大切にされます。


患者さんもこんなセラピストに治療してもらいたいのではないでしょうか???





つまり、自分が治療したい理想の患者さんがいるように、


患者さんにも理想の先生がいるのです。


しかも選ぶ権利が強いのは患者さんです。


患者さんの理想の先生、選ばれるセラピストになれるよう努力して行かなくてはなりませんね(^^)










では、本題です。



まず、膝OA(変形性膝関節症)と言っても、膝の痛みの一つでしかありません。








膝の痛みにもたくさん種類があります。


大きく分けて、急性期疼痛、慢性期疼痛に分けられるかと思います。


急性期疼痛➡ACL等の靭帯損傷、半月板損傷、骨折、筋損傷、ETC、、、


慢性期疼痛➡膝OA、


我々、柔道整復師はどちらを診るべきなのか???


本来ならば、柔整師の本分は骨折、捻挫等の応急処置、後療法ですが、、、


現在の医学が発達し、医療の細分化が進む今日では、急性期の処置は医者が専門にすべきだと僕は考えています。


理由として、急性期、明らかな外傷がある場合は、速やかにレントゲン、MRIでの適切な診断が必要です。


柔整師もエコーを使う時代ですが、レントゲン、MRIの正確性、患者さんの信頼度を考えればどうしても医者の方が適しています。


更に、処置でも膝に血腫がある場合でも医者ならば、注射によって血腫を抜くことが可能、薬による急性期疼痛のコントロール、点滴による全身管理、血液検査による他の疾患の可能性の除去、、、、


勝負になりません、、、(;´Д`)


だからと言って絶対に診れないという訳ではないですよ。


あくまで僕の考えですから、、、


じゃあ、柔整師はどうすんだって話しですが、、、<(`^´)>


保険を使わずに慢性疼痛の膝OAを治療できる技術を獲得しなければなりません!







ここは、我々が医者よりも患者さんに必要とされる可能性がある部分だと考えます。


理由として、慢性疼痛に対しての医者の決まり文句が、


「少し変形してますが、画像上は問題ないですね。痛み止めとシップで様子を見ましょう!」


これですよ(・へ・)


この言葉に納得できない患者さんはたくさんいると思いませんか???


そこで、我々の出番です!!!


この部分では、むしろ医者よりもニーズが高いと僕は考えます。


この様に、適材適所による治療を展開するのが、何よりも患者さんの為になると思います。



時代の流れとともに、柔整師のニーズも変化して行きます。


変なこだわりや、プライドは邪魔でしかありません。何より患者さんの為です。捨ててしまうべきだと僕は考えますが、、、


こんな事を言ったら、ベテランの柔整師の先生からは怒られてしまうかもしれませんね(;´Д`)笑


あくまで、僕の考えなので、判断は各々に任せます。


こんな考えもあると言う事を覚えておいてください(*´ω`*)









では今回のメインテーマ、膝OAのメカニズムを紐解いていきましょう。


まず、一番大事なことを覚えましょう!てか、覚えて!慢性疼痛の膝の痛みにおいて、


痛い所(膝)に原因は無い!

膝OAは結果であって原因ではない!!

これです!これを大前提として、治療を展開しましょう。


この理由として、膝は代償の役割が大きい部分である事。


つまり、あらゆる身体部位の緩衝地帯になっているという事実を理解しましょう。





さあ、そのメカニズムを理解する為にも靭帯の性質くらいは覚えておかなくてはいけません。








ACL

膝伸展位、下腿が大腿に対して内旋時に緊張

PCL

膝屈曲位、下腿が大腿に対して内旋時に緊張




ここで覚えておきたいポイントです。


立脚初期において、このACL、PCLの働きは重要です。


立脚初期には後足部が外反し、脛骨が内旋します。(カップリングモーション)








この内旋は前脛骨筋によって制御された内旋です。


この時膝は屈曲位でLCL,MCLの働きは少ないですが、


先程の内旋と大殿筋、大内転筋によって制御された大腿の外旋により、ACL、PCLが下腿に対して大腿が内旋の状態になり、緊張しねじれ、関節面を引き寄せ、膝関節を安定させます。


このポイントは丸暗記して覚えておきましょう!!!







MCL

膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋時に緊張


LCL

膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋時に緊張



ここでも覚えておきたいポイントです。


膝屈曲位においては、このMCL、LCLは働きは弱く膝の側方への安定性は少なくなります。


ここで、代わりに働きだすのが、ITB(腸脛靭帯)です。






このITBがLCLの代わりに働きだすと、、、、


膝が外側の方への力が強く働き、ラテラルスラストの原因の一つとなります。


つまり、典型的なOAのアライメントを呈している人はこのITBが短縮傾向にあるとい言う事は、


勉強熱心なあなたなら、言わずとも分りますよね。


さらに、このITBを緩める時には。つながりが深い部分で、、、、


どこのラインへアプローチをかけるのかは言うまでもありませんね。






さあ、難しいですが、次の勉強会までには今から言う二つの事は理解して覚えてきてくださいね(=゚ω゚)ノ



①SHM(スクリューホームムーブメント)







OKCで、膝が完全伸展する際に起こる、最終域10度前後に起こる大腿に対しての下腿の外旋。

CKCで、膝が完全伸展する際に起こる、最終域10度前後に起こる下腿に対しての大腿の内旋。



このSHMが起こらなければ、膝の完全伸展は構造上難しいです。


つまり、典型的膝OAの人は、膝の完全伸展が難しい人が多いのですが、SHMが破綻しているから、屈曲位なんです。


OKCとCKCの違いは、大腿が固定されているか、下腿が固定されているかの違いだと最初は覚えておくと良いでしょう。


簡単に言うと、典型的な膝OAのアライメントの人は、下肢が全体的に外旋位です。


その中でも、下腿の外旋よりも、大腿の外旋の方が強い状態なんです。


だから屈曲位なんです。それを大腿に対しては下腿が内旋している。と言うんです。



とりあえず、この様に覚えてはどうでしょう???


回旋だけで考えましたが、、、これ以上解りやすくは今の僕では出来ません。


向上心がある人は頑張って理解してください。






②足関節のカップリングモーション


後足部の内反には下腿の外旋が起こる。反対に下腿の外旋には後足部の内反が起こる。

後足部の外反には下腿の内旋が起こる。反対に下腿の内旋には後足部の外反が起こる。


実際に、自分で後足部を内、外反してみると、下腿も一緒に動くのが確認できますよ。


典型的膝OAのアライメントでは、下肢は全体的に外旋していると言いましたね?


つまり、後足部は内反傾向が強いです。





とりあえず、これだけ覚えて起きましょう。


この二つのアイテムがあれば、少しは下肢のアライメントを理解出来るようになると思います。



詳しくは次の勉強会で話します。




終わり









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