今回は、珍しくボルダリング以外の内容です。
この1週間、あることの準備でボルダリングどころじゃなかったです(*_*)
小さな集落でも神社を大切にし、祭事はとても盛り上がるものです。
僕らの地区で祭りに欠かせないもの。
それは「手筒花火」
最近はテレビでも紹介される事も増えたので知ってる方も多いでしょう。
今年もいよいよこの手筒花火が近付いて来ました。
この手筒花火、見てわかるようになかなか危険な花火でございます。
その為、花火は全て自己責任で準備し、消費します。
要は自分で作って自分であげろって事ですね。
誰かが作った花火で他の人が怪我をしたり亡くなったりしたら、作った人も責任を感じて花火を続ける事が出来なくなるでしょう。
作り方は竹を切り出して、紙の米袋を何枚も巻き、藁縄で締め上げる。
花火当日は自分で火薬も充填します。
今日は今年の花火用の竹取りの日でした。
竹藪から切り出した竹を丁度いい長さに切り出して、でっかい窯で煮て油抜きします。
この作業が始まったという事は、僕らの地区にもいよいよ秋がやってきたって事です。
周りを見渡すと、あちこちの田んぼで稲刈りが始まっています。
今年の秋の収穫へ感謝と、来年の豊作を願って神社のお祭りに奉納する伝統の手筒花火。
この花火を準備する3週間は、毎晩若者からベテランまで花火を作る作業小屋に集まって熱い花火談義が繰り返されます。
もちろん、ビールや焼酎が並んでます。
今年の手筒花火、本番は10/3。
肌寒くなり始めた秋の夜空を勇壮な手筒花火が焦がすと、僕たちの集落では一気に秋が深まって行くのです。
僕が手筒花火を始めて20年が過ぎました。
19歳の時、地元の先輩に勧められてなんとなく始めた手筒花火。
気がつけば誰より手筒花火に魅了され、地元の花火団体と隣町のもっと大きな手筒花火保存団体に籍を置き、毎年10回くらい花火をあげて来ました。
気がつけば、地元のベテランの方たちとは比べ物にならない経験を積み、地元の花火の管理を全て任されるようなっていましたが、その分僕の負担も大きくなり何度花火をやめようと思ったか分かりません。
でも、去年あたりから昔の僕のように花火を楽しんでくれる若者たちが仲間に入ってくれました。
その子たちの為のもう少し花火を続けてみようと思います。
ボルダリングはそれまでちょっと休憩です。
前回の花火は、仕事の都合で出来なかったので、今年は去年のリベンジも兼ねて、今までで最高の花火を上げようと考えています。
これからしばらくは、このブログは花火ネタが増えてしまうかもしれませんが飽きずにお付き合いいただけると嬉しいです。