旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション353 「あっちっちなにわホルモン焼肉弁当」(鶴橋駅)

2024-03-02 11:10:04 | 駅弁コレクション
【あっちっちなにわホルモン焼肉弁当】(鶴橋駅)
                             2024.3.2投稿

2023年(令和5年)9月16日
 スーパーマエダ「全国有名駅弁大会で購入 価格1,533円
                        [製造元](株)淡路屋

 駅弁の名前が店の看板と重なっていて、暖簾には「焼肉弁当」文字。
 大阪のホルモン焼きのお店のをイメージしてか、阪神タイガースファンらしきおっちゃん達と、店の大将と女将のイラストに中身のイメージ写真をデザインした掛紙(スリーブ)です。


 木目調の加熱容器に入っています。


 「昆布茶で味付け」した茶飯の上に、醤油ベースの焼肉ダレのしみ込んだ牛肉と、味噌味のタレがついたホルモンをのせ、その上にごまとトウガラシを散らしています。
 付け合わせは、菜の花のごま油和え・味付けもやしとぜんまいナムル・人参のごま油和えです。




 ホルモンは下処理がきちんとされているようですが、加熱式のため牛肉と合わせ多少匂いがするのは致し方ありませんが、よく出来た駅弁と言えるでしょう。
 この駅弁は、2021年(令和3年)に発売した『なにわホルモン焼肉弁当』の加熱版で、2023年の新作として『駅弁味の陣2023』にエントリーしました。
 なお、両方とも今も販売していて、公式ホームページに紹介されています。
なにわホルモン焼肉弁当 1,280円
 駅のホームに漂うあの香り。大阪らしい焼肉とホルモン焼きのお弁当


あっちっちなにわホルモン焼肉弁当 1,480円
 大阪・鶴橋と言えば、ホームに漂うあの香り。名物焼肉弁当の加熱版が登場です。


 製造元の淡路屋は、明治時代初期には「淡宇」の屋号で、大阪・曾根崎新地で料亭を営んでいたそうです。
 駅弁販売開始は1903年(明治36年)、かつての阪鶴鉄道(尼崎から福知山を経て舞鶴を結んでいた鉄道路線)池田駅。その後各駅を転々とし、第二次世界大戦敗戦後の食糧難期に、当時の運輸省より神戸駅の駅弁店となることを要請され、それを受けて神戸駅へ移転し現在の礎を築いたようです。
 かつては六甲道駅、三ノ宮駅、元町駅、明石駅など神戸市周辺の主要駅で駅弁を手広く販売していたようですが、2022年(令和4年)現在直営店があるのは神戸駅・新神戸駅・西明石駅・垂水駅・鶴橋駅だけのようですが、委託販売が行われている駅は大阪駅、新大阪駅、京都駅、東京駅、上野駅、新宿駅、大宮駅、千葉駅、城崎温泉駅、岡山駅、小倉駅、博多駅など数多くあります。
 また、2022年(令和4年)には東京工場が稼働し、2023年(令和5年)9月22日には初の首都圏直営店舗を「ラゾーナ川崎プラザ」内に直営店を出店しています。
 なお、日本初の加熱式駅弁は、1987年(昭和62年)に淡路屋から『あっちっちスチーム弁当』として発売されました。
『あっちっちスチーム弁当』は商標登録され、今でも淡路屋の加熱式駅弁にはロゴマークが付いています。



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