旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション258 「山賊焼」(松本駅)

2022-09-19 10:35:17 | 駅弁コレクション
【山賊焼】(松本駅)
                            2022.9.19投稿

2018年(平成30年)6月28日 ホテル飯田屋で購入 価格760円
                      [製造元](有)イイダヤ軒

 国宝「松本城」、おそらく国宝「旧開智学校校舎」、手工芸品「松本てまり」、2代目の木造駅舎の駅名標、真ん中に駅弁名と信州のゆるキャラ『アルクマくん』の日本アルプスバージョンを載せた掛紙が紐掛けされています。


 白飯の上に、メインの山賊焼が載り、人参とレモンスライス、お好みで付けるお塩が添えてあります。
 おかずは、長芋天ぷら、その下に隠れるように山ごぼう辛子味噌、山葵漬け、舞茸の煮物。デザートに杏ゼリーです。
 白飯と山賊焼の間には、油取りシートが挟んでありました。




 「山賊焼」。揚げたてではないのですが、サクサク感は十分に残っています。いやな油っこさもありませんし、御飯に油が染み込まないように間に油取りシートが入っていました。人参とレモンが添えられています。
 ニンニクと生姜がきいたしょう油ベースのしっかりとした味が付けられていることもあって、どんどんと箸が進みます。塩が添えられていますが、塩なしでも十分美味しくいただけました。
 「長芋天ぷら」。海苔を巻いた磯辺風揚げ物なので、塩を振ったり山葵漬をのせたりすると楽しめます。
 「舞茸の煮物」。舞茸が好きなので、丁度良い味付け美味しかったです。
 「山ごぼう辛子味噌」「山葵漬」。ピリッとした山葵漬と山ごぼうの辛子味噌和えは、少々こってりとした口をさっぱりとさせてくれるものでした。
 掛紙に書いてあるとおり、JR松本駅社員が考案した、松本のB級グルメ「山賊焼き」を駅弁にしたものです。
山賊焼とは長野県中信地方の郷土料理で、鶏もも肉をにんにくを効かせたタレに漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げたもので、「焼き」と言う名前ですが焼いたものではありません。
 ちなみに「山賊焼」の名前の由来起源について、掛紙に説明書きがあります。
 「起源については諸説あるようですが、<鶏肉を揚げる→とりあげる→取り上げる→山賊>で『山賊焼』になったとも言われています。」
 『小海線・大糸線・越後線・飯山線の旅』の途中、事前に予約し松本駅前「ホテル飯田屋」のフロントで受け取りました。
 この駅弁『駅弁味の陣2015』で郷土賞を受賞。
 現在も販売されていて、公式ホームページで次のように紹介されています。
 山賊焼 ¥800 SANZOKUYAKI / 110×210×45mm
 松本の名物「山賊焼き」(鶏の唐揚げ)で駅弁を作りました。ちなみに「山賊焼」の名前の由来起源については諸説あるようですが、<鶏肉を揚げる→とりあげる→取り上げる→山賊>になったとも言われています。
JR東日本開催、東日本駅弁総選挙「駅弁味の陣 2015」で【郷土賞】を受賞しました。
【原材料名】安曇野産米使用
 山賊焼,山ごぼう,わさび漬,舞茸煮物,長芋天ぷら,ゼリー,レモン,人参,塩,白飯


 製造元のイイダヤ軒は、1904年(明治37年)創業の「飯田屋旅館」(現「ホテル飯田屋」)が起源です。
 1920年(大正9年)に飯田屋旅館2代目社長、内ヶ嶋丈之助さんが、松本駅で駅弁の販売を開始したのが、駅弁の創業とされています。
 1949年(昭和24年)に飯田屋旅館3代目社長、内ヶ嶋千萬男さんが、弁当部を旅館業から分離し、「有限会社イイダヤ軒」て設立し現在に至っています。


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