時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

若い大谷選手をリアルタイムで見れる我々

2021年07月15日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

 

それにしても今年2021年前半の大谷選手の活躍は凄かった。

凄すぎた。

 

大谷さんが日本球界にいた時は、私はどちらかというと投手として見ていた。

大体、160キロ以上の剛速球を投げられる投手など、そういういるものではない。

昔スピードガンなるものが登場した頃は、当時中日ドラゴンズにいた小松投手が151キロ(152キロだったかも)の速球を投げた時に驚いたものだった。

その後、槇原投手や伊良部投手、郭泰源投手など剛速球投手はどんどん出てきて、150キロ台後半の速球を投げる投手は出てきたが、160キロ越えは中々出なかった。

ある意味、当時の日本球界にあって、160キロというのは、夢であり、ひとつの壁にも思えた。

その後、巨人のクルーン投手が160キロを投げるようになると、今度は日本人投手で160キロを出す投手が出るのが待ち遠しかった。

 

そんな中で、大谷投手が出てきて160キロ以上の速球を投げたわけだ。

 

大きなホームランを打つ選手は過去に何人もいたが、160キロ以上の速球を投げる日本人投手はそれまで中々いなかったものだから、大谷選手のことを投手メインで見ていた日本人は多かったのではないか。

 

 

プロ野球では、投手の打撃というのはさほど期待されていない。

だが、打撃も良い投手というのは過去に何人もいた。

桑田選手、江川選手、水野選手、ほか。

そういう選手は、学生時代には投手としてエースとして活躍し、なおかつクリーンアップをも打ってた選手だ。

だが、それはアマ球界でのレベルだったからそれができたとみなされ、いざプロ入りすると、投手に専念するようになった。

プロ入りして投手に専念しても、元々は打撃も良かったわけだから、たまに良い場面で打撃で活躍することもあった。

 

 

私は大谷選手もそんな感じの選手になるのではないかと思った。

基本は投手で、たまにバッターボックスに立つと、時には野手顔負けの打撃を披露することがある・・・・そんな選手になると思った。

 

だが・・・メジャーに行って、あそこまで高いレベルで2刀流で活躍するようになるとは。

 

むしろ、メジャーでの活躍では、今の時点では打撃の方が凄くなっているような気さえする。

ともかく、あの飛距離が凄い。

まさか日本人選手で、メジャーでホームラン王争いをする選手が現れようとは・・・。

夢のようだ。

 

 

大谷選手の活躍は、かつての野球漫画のキャラすら凌駕してるのではないか。

かつての野球漫画では、魔球をあやつり、投手として大活躍するキャラはいた。

また、そういう漫画では、魔球投手のライバルとしてスラッガーも登場し、とんでもない打法で魔球を打ち崩すスラッガーキャラもいた。

だが、その投手が打者としてもホームラン王争いをしたりするようなことはなかった。

また、魔球を打ち崩すスラッガーが、投手としても登板して最速クラスの剛速球を投げるなんてこともなかった。

 

しかも、それが日本球界ではなく、最強レベルのメジャーリーグでそれをやってのけてるのだから、こりゃもうかつての野球漫画のキャラをも越えているような気がしている。

 

打者として、打ってはチーム最速クラスの打球スピードを持ち、飛距離もとんでもなく。ホームラン王争いに加わり。

投手として、投げては160キロ以上の剛速球を投げ、打たれ辛い変化球スプリットをも駆使。

なおかつ、走っては俊足で盗塁も決め。

ルックスだって悪くない。

 

こんな選手・・・これまでに日本にいただろうか?何拍子揃ってるのか?

ほとんど漫画・・・いや、漫画以上ではないか。

 

ある意味、現時点では、究極の野球選手ではないのか。そんな気さえしてくる。

日本球界では、これまで数多くのレジェンド選手を輩出してきている。

総合力では、これまでのレジェンド野球選手をも凌駕してるのかもしれない。

 

こんな才能、素質を持った選手、今後もそう出てくるとは思えない。

いつか大谷選手に匹敵する2刀流の選手は出てくるのかもしれない。

でも、仮にいつかそんな選手が出てくるとしても何十年後かもしれないし、あるいは100年後なのかもしれない。

へたしたら、日本ではもう出てこないかもしれない。

 

大体、メジャーで2刀流選手として大谷選手が比較されてる相手は、あのレジェンド選手ベーブ・ルースである。ルースといえば、比較されるのもおこがましいぐらいの偉大な選手だ。

 

一体どうなってるの?・・という感じだ。

今季の活躍は、はっきり言うと「キツネにつままれたような」感覚でいた私。

 

辛口な人の中には、メジャーのレベルが落ちてるから・・などと言う人もいる。

だが、私はそうではないと思ってる。

なぜなら、日本で活躍してメジャーに行った日本人選手全員が活躍できてるわけではないからだ。

大谷選手は、適応力も素晴らしいのだろう。

 

 

何十年、あるいは百年に一度ぐらいの選手を、その選手がまだ若くて、ひとつのピークにある状態にある活躍を、我々はリアルタイムで見ることができてるのだ。

これって幸せで貴重なことかもしれない。よく目に焼き付けておきたい。

しかも、それが日本人選手で、さらにしかも!活躍の舞台はメジャーリーグで・・・ときたもんだ。

今後、語り継がれていくのだろう。

大谷選手の活躍をリアルタイム体験できることは、後の世代に自慢できることかもしれない。

 

 

コロナで憂鬱な話題が多い中、大谷選手の活躍が大いに慰めになっている日本人は多いのではないだろうか。

 

 

 

彼を見てると・・・これまで日本に登場してきた「学生時代はエースで4番だった」選手が、プロで2刀流に挑戦してたら、どうなっただろう・・・という気にさせられる。

 

例えば江川選手なんて、足も速かったし、大学では確か3番を打っていたはず。けっこう長打をかましていたはずだ。

 

桑田選手なんて、高校球児の甲子園大会での通算ホームラン数は清原選手に次いで歴代2位だったはず。同僚の清原選手と共にクリーンアップを打っていたし、守備もうまかった。投手として野球人生をおくったが、2刀流でショートなども守らせてみたかった。打者、投手、守備の3点で活躍できる素質の持ち主だった選手だったと思う。

 

今後プロで2刀流に挑戦する選手は出てくるだろうか。

大谷選手の活躍は、2刀流に挑戦する選手への道を切り開いたことになるのだろうか。

 

仮にそうなるのだとしたら、一番気がかりなのは大谷選手の怪我。

打って、走って、投げて・・で、怪我をしないか心配だ。

今はまだ若いからいいけど、若い頃の疲労が蓄積し、やがてベテランと呼ばれる年代になった時に、今のツケが出ないといいのだが。

できれば長く活躍してほしいからね。

 

大谷選手は岩手の花巻東高校出身。

私の親戚が岩手の花巻に住んでるのだが、花巻の人にとっては鼻が高いだろうなあ。

いや、花巻どころか、岩手・・・いやいや、日本人全体にとっても誇らしい存在だ。

彼が日本人でよかった。

 

一方で……

今やマスコミの大谷選手の持ち上げ方や取り上げ方は凄い。その過熱報道ぶりには、少し恐さや疑問も感じたりしてる私。

今後大谷選手だって調子を落とすこともあるだろう。そんな時、手の平返しのような報道のされかたをしないか、気になる。過熱報道されたぶんだけ、私は少し危惧を感じている。

 

ともあれ。

・・・このままいったら来年の年棒はいったいいくらぐらい提示されるのだろう。

エンゼルスの運営担当スタッフは、そのへん頭を悩ませているかもしれない。

・・・おっと、余計な心配(?)でした(笑)。


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