時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

冬場の野良猫

2022年01月17日 | 日々の、あれこれ

 

季節が冬になり。

秋まで絶えず我が家の玄関のそばを居場所にしていた野良猫のクロだが、寒くなってきたら玄関前にいないことが増えてきて、特にここ数日は、全く姿を見せなくなってきている。

ちょっと前までは、昼間の日当りが良い時は、冬になっても来てひなたぼっこしてたのに。

 

朝は私は休日でも早めに起きて、毎日一定の時間帯に朝飯でキャットフードと水を与えていた。クロにとっては計算できる朝飯だと思ってたので。

野良猫には餌をあげないでほしい・・・という意見があるのは知っている。

餌をあげることで長生きし、それは繁殖に繋がり、結果かわいそうな子猫が増える・・という意味合いもあるらしいし、一理はあると思う。

ただ、我が家の周辺には野良猫はクロをまぜて現在2匹しかいない。どちらも成猫で、もう何年も我が家の周辺で見かけてきてるが、繁殖はしてないので、この2匹は同性なのではないかと思っている。

また、私が餌の皿を置いているのは我が家の敷地内である。公の場所に置いてるわけではない。

そして・・なにより、クロが完全に私になついていたというのも、私にとっては心情的に大きかった。

ちょっと前までは、クロは朝は冬でも我が家の玄関前で待機していた。で、私がドアを開けて出てくるのを待っていた。

だが、ここ数日は…姿を見せない。

どこに行ってるのだろう。気になっている。

 

猫は聴覚に優れているので、それまでは私がドアを開けようとして室内で玄関前に近づくと、室内の私の足音に反応して、ドアの向こうでニャーニャー鳴き出してた。まだ私の姿も見えていなかったはずなのに。

それは鳴き方からいって、「ご飯、早くちょうだい!」「待ってたニャ。早く出てきて。」と催促しているのだと思った。

 

で玄関のドアを開けて私が登場すると、私の足元でせわしなく動きまわっていた。

ニャーニャー鳴きながら。

私の足元の動きにまとわりついてきてたので、以前などあやまってクロを少しふんづけてしまったことがあった。軽く・・だったはずだが・・。

 

その時クロは、「ギャー!」と叫び、私の足元から一目散に逃げていったっけ。

でも、逃げたとは言っても、停まっていた車の下に避難しただけだったのだが。遠くに逃げたわけではなかった。

私が「ごめん、ふんづけてしまったね。許して。ごめんごめん。」と言って、クロに近づこうとしたのだが、私が近づくと更に距離をとった。

でも、・・私が何度も「クロ、クロ、ごめんごめん」と言うと、力なく可愛く「ニャ・・・」と返事をしてくれた。愛しくなった。

 

もしかして、これに懲りてもう我が家の前には来なくなるんじゃないか・・・と思ったが、次の日の朝にはしっかり我が家の前に来ていた。

で、いつものように私がドアから姿を現すと、いつものようにニャーニャー鳴いてきた。

なぜか安堵した私。

 

ちょっと前までは毎朝玄関前にはいて、私が出てくるまで待機していた。雨が降る日でも、猫は水にぬれるのが嫌なはずなのに(なんでも、猫は濡れると天然では乾きにくいらしい)、律義に水に濡れて私を待っていた。

玄関外には多少なりとも屋根らしきものはあるのだが、玄関外の屋根は短い。なので玄関の前にいるとある程度は雨は防げても、その効果は少ない。風の勢いなどで雨が斜めにふると、どうしてもクロは濡れてしまう。

雨に多少濡れてまで私を待っていたのがいじらしくて、私は餌をあげた後、餌を一心不乱に食べてるクロの体をティッシュで拭いてあげたりしていた。体についてるゴミもある程度取ってあげながら。

 

だが・・気候がどんどん寒くなってくると、だんだん朝玄関前に来る時間が遅くなっていった。

いつもはクロの方が先に来て、私が出てくるのを待っていたのに。

だが、今は姿を見せない…。寂しい。

 

多分、どこかで雨風を防げ、多少なりとも暖かい場所を見つけてあるのだろう。それがどこなのかは私には分からない。

ただ、遅れて私の前に現れた時のクロの体には、藁やオガクズみたいなものが大量に付いていたりしたことがあった。見た目的にはかなり汚れていたっけ。

どこか藁などのある場所で、藁にくるまれて、寒さをしのいでいるのかもしれない。でも、飯はどうしてるのだろう。心配。

 

 

猫は寒さに弱いので、できれば段ボールハウスでも我が家の前に設置してあげたくもなった。箱の中には、いらないタオルや毛布みたいなものでも入れて。段ボールハウスだと雨が降ると濡れてしまうので、段ボールハウスはプチプチで覆ってカバーして。

近くには猫トイレも設置して。

 

だが、我が家の前はふきっさらしである。

日向ぼっこをするにはもってこいなのだが、風雨や寒さをしのぐには全く不向き。

風が吹くとダイレクトに風を受けることになるので、段ボールハウスを置いておくと、風に簡単に吹き飛ばされてしまうだろう。

吹き飛ばされた箱が、近所の家の庭にでも飛んで行ってしまったら、近所から苦情が出そうだ。

なので、中々猫ハウスを置けなかった。

 

 

朝、クロがまだ遅刻してでも来てた時は、あらかじめ餌箱に餌を置いておくこともあったのだが、それだとカラスなどに狙われる可能性もあった。それは困る。

私はカラスに餌をあげる気はないので。

だいいち、玄関前がカラスの集合場所みたいになってしまったら困る。

 

なので、本当は出来れば「置き餌」はなるべくしたくなかった。

でも、私にも出勤時間というものがあるので、クロが来るのを待ってるわけにもいかなかったのだ・・。

来てくれることを想定して、飯はあげたかったし。

 

それでも、来てくれてた時はまだよかった。

だが、ここ数日は…。我が家の周辺一帯にも、クロの姿は見かけない。

先日など、近所の人で私同様にクロに餌をあげてるおばちゃんと「最近、黒猫見かけないですね」などの会話を交わしたぐらいだ。

 

クロは寒さの中、どこをねぐらにしているのだろう。

つきとめたい気もするのだが・・・。

 

冬場の寒さの中、ましてや雨でも降っていたら、ねぐらから中々出てきたくないのだろうなあ。

とはいえ、確実に朝飯を貰える我が家の前も捨てがたかったはずなのだが。

 

ちなみに・・・このクロを可愛がっている近所の人は何人かいて、私が話したこともなかった人が、このクロ用の餌を我が家の玄関の近くの地面に置いていってることもあった。

しかも、それはキャットフードだったりした。

クロは、近所の人からはけっこうかわいがられているようではある。そういう意味では、クロにとっては我が家の前は貴重な餌場だったはず。他の猫やカラスなどに渡したくなかったはず。

 

 

 

秋までは、へたしたら一日中・・深夜も我が家の前にいたこともあり、そんな頃は私は夜にも餌をあげていた。

だが、最近は日が陰るのが早く、そうなるといっそう寒くなる。

どこか少しでも寒さをしのげるねぐらに避難しているのだろうとは思うが。

あるいは、どこかの家に引き取られたのだろうか。

もしくは、引っ越して活動テリトリーを変えたのだろうか。

どこかで餌場を確保してればいいのだが・・。無事でいてほしい。

まさか・・死んではいないだろうな・・・不安。

 

 

う~ん・・・クロを洗えればなあ。

あの汚れだけはなんとかしたかった。

クロは、毛づくろいもしない。少なくても私は、クロが毛づくろいをしている姿は見たことがない。なので、汚れっぱなしだった。

拭いたり洗ったりしてあげたとしても、またすぐに汚れてしまったのだろうなあ。

家にあげて、風呂に入れようとしたら、必死に抵抗されそうだ。猫は濡れるのを嫌がるから。

猫の爪によって流血も・・ありえる。

 

ともかく、冬の寒さをなんとかのりきってほしいものだが・・。

 

家で酒など飲んでる時、私の膝にクロを乗せて、なでなでしながら酒でも飲めたらなあ・・・などと思うことがある。

 

とはいえ、あの汚れきった体で家のソファで寝たり、布団の中に入ったり、服の上で寝られても困るしなあ。

 

冬場になって、鳴き声が少しかすれぎみなのを聞いた時は、心配になった。

 

クロは数年前から我が家の玄関前の敷地には出没していたのだが、当初は私は餌などあげていなかった。

それでもクロは我が家の前にきていた。日向ぼっこに向いてるので、お気に入りの場所だったのだろう。

だが、以前も時々数カ月ぐらい全く姿を見せない時期もあった。

今考えれば、それは真冬の時期だったのかもしれない。

春になってまた気候が穏やかになってきたら、いつの間にか我が家の前の敷地に出没していた。

そんなことを考えると、真冬の今はどこか別のねぐらに行き、また春になったら我が家の前に帰ってくるかもしれない。

これまでのクロの行動パターンから言って。

今・・どこにいるのだろう。気になっている。というか、心配ですらある。

キャットフードの買い置きもあるし、チュールもまだ少しある。

野良猫に対してこんな気持ちになるなんて・・。

やはり、なつかれると可愛いんだよなあ。

まあ、元々私は子供の頃から猫は好きだった・・・というのもあるのだが。

 

 

なお、写真は実際のクロです。

正面でしゃがむ私の方に寄ってくる写真。

私が姿を現すと、ニャーニャー鳴きながら、こうして寄ってくるようになっていたのだ・・。

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (キャプテンゼロ)
2022-01-17 21:12:34
野良猫のクロくん、ちょっと心配ですね。
今年は大陸から吹き込む寒気が強く、寒さの
厳しい日が続いています。
昔の木造の家屋だと縁の下や物置で、野良猫が寒さを凌いでいたようですが
現代の高気密で断熱構造の家では、通気孔に格子が
あって中に入れないようです。
現代の野良猫は、自動車のエンジンルームやタイヤの間に
潜りこんでいるそうで、エンジンをかける前にボンネットを叩いて
猫を逃がす、猫バンバンが、お約束のようです。

野生の動物は、人間が考える以上に丈夫でたくましいモノです。
寒空のもとでも、カラスや鳩は必死に生きています。
クロくんも、きっとどこかでエサをくれた
優しい人間たちのことを思い出しているでしょう。
Unknown (だんぞう)
2022-01-17 22:25:39
そうなんです、心配なんです。
我が家はもちろん、我が家周辺の地域のどこにも姿を見かけないのです。
単にテリトリーを引っ越しただけならよいのですが、どこかで死んでいたら…寒さや飢えとか、保健所に連れていかれたとか…車にひかれたとか…。
我が家の敷地内で死んでたら、遺体は我が家でなんとかしてあげるつもりでしたが、現状は行方不明なので、どうしようもなくて。


自動車のエンジンルームに野良猫が隠れてたというのは、よく耳にします。我が家の周辺にも駐車場はいくつもありますが、それならたまに姿を見かけることがありそうなもんですが、全く姿を見かけないので…。

猫が野良猫のままで成猫になるのは、かなりたくましくないと無理ですよね。
クロはかなり警戒心が強いので、これまで人間に飼われたことはないと思います。
かなり警戒心が強い猫が私になついてたというのが、かわいくて。
独力でこれまで生き抜いてきたたくましくさに、今は頼るしかないですね。

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