令和四壬寅式年造営御柱祭(上社「山出し」)

 

中日新聞の記事を目にした。御柱についてまとめてみた。

 数えで7年に1度の信州 諏訪大社の御柱祭が、1200年以上とされる祭りの歴史の中で初めてのやり方で行われている。

 

1 伐採式

 諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)に向けた上社の御柱御用材の伐採が10月14、18の両日、茅野市玉川の諏訪大社社有林「御小屋山」で行われ、上社本宮、前宮に曳き建てる御用材計8本を伐採した。新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底し、入山者を絞って2日間に分けて実施。厳粛な雰囲気の中で奉仕者が慎重に伐倒した。

 

 上社の御柱は伝統的に御小屋山から調達してきたが、1959(昭和34)年の伊勢湾台風でモミの巨木が激減したことから92年の御柱祭を最後に御小屋山以外から授かってきた。今回は伝統を正しく後世に伝えるため30年ぶりに御小屋山から切り出す。

 

 当初は後世への伝承の意味も込め、伝統にのっとり、山出し直前の来年3月の伐採を目指していたが、これまで5回あった新型コロナの感染の「波」が短期間で急拡大する傾向があったため、感染状況が落ち着いた時期に伐採する方針に改めた。

   

 伐採には、大社神職、大総代、御小屋山の管理や御柱祭の見立て、伐採などの神事に代々奉仕する茅野市神之原区8軒の山作り、伐採寄進者らが参加。伐採の安全を奉告祈願する「御小屋明神社祭」を行い、作業に入った。14日に約150人が入山し、本宮一、本宮二、前宮三、前宮四を伐採。18日は約100人で本宮三、本宮四、前宮一、前宮二を伐倒した。

   

   原村・泉野が本宮二の御柱を曳くのは、昭和19年以来、78年ぶり4度目だ。

御小屋山の樅木も大きくなったが、本宮二の御柱目通り周囲は前回よりも30㎝ほど小さい。

 

2 山出し

 新型コロナ対策のため、歴史上はじめてトレーラーで柱を運ぶことになった異例の御柱祭。

 

   

 2日朝、茅野市と原村の境にある「綱置場(つなおきば)」では、大きなクレーンが御柱をトレーラーに積み込んでいました。午前9時半過ぎ、木遣りやラッパで威勢よく御柱は送り出された。

 

   

 御柱、そして氏子の思いを乗せたトレーラーがゆっくりと曲がっていく。

   

 

御柱を積んだトレーラーが本来なら「川越し」を行う宮川に差し掛かりました。

「川越し」を中止した代わりに宮川の水をホースで掛けて柱を清めます。

   

出発からおよそ1時間、御柱を乗せたトレーラーは、「山出し(やまだし)」の終着点である茅野市の「御柱屋敷」に到着。