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 中学古典問題はこう解く!すぐに役立つ実践的テクニック⑵―反語編―

2021年12月07日 | 【海外校 東南アジア地区】

こんにちは。駿台シンガポール校です。

 

暦も12月に入り、いよいよ本格的な受験シーズン到来といった方も多いかと思います。

そこで今回は、絶対に覚えておくべき古文知識についてお話したいと思います。

 

係り結びと言えば、「ぞ・なむ・や・か・こそが来れば文末の活用形が変わるやつでしょ?」と殆どの人は答えるでしょう。もちろんそれは間違いではありません。しかし、これらの語の文法的意味は?と聞かれたら「え?」となる人もいるかもしれません。そこで、ここではそれらの語の意味を確認したいと思います。

 

これらの語は文法的にみると「係助詞」という現代語にはない助詞です。

 

そのなかで「ぞ・なむ・こそ」は「強意」といって語の意味を強調する役割があります。訳には殆ど現れることはありません。ですが、「や・か」に関しては重要な意味があります。

それは「疑問・反語」です。ここで特に重要なのは「反語」です(疑問は殆ど問題に問われません)。

「反語」とは、疑問の形をとり、強い否定の心情を表すことです。

 

例 住まずして誰悟らむ 住まないで誰がわかるだろうか(いや、わからないだろう

 

この例で本当に言いたいことは、表に表されていることではなく、「いや、わからないだろう」という否定の方です。

この反語が解釈問題で問われる場合、その選択肢では、反語の典型的な形である「~だろうか。いや~だろう」といった形の選択肢ではなく「~ない」という否定の形となっていることがあります。

例えば「劣りてやはある」という箇所の説明を選択問題で問われたとしましょう。

そうすると正解の選択肢には「劣っていない」といった否定表現が含まれているということです(多くはこの否定の形をとっていると思われます)。

反語=否定

これが今回のキーワードです。

また、こういった反語の意味がある語は「や・か」だけではありません。

ここで主だったものを紹介しておきます。

 

・係助詞系

 「やは」「かは」…「や」「か」に係助詞「は」がついた形。

・副詞および副詞系語句

 「何しに」…副詞「なに」を含む語(2018年の早稲田実業にも出題されていました)。

 「なんぞ」「など」「なに」「いかで」「あに」など

 

いかがでしょうか?

この反語は毎年多くの高校で問われていますので、「係り結び」だけでなく、しっかり意味も覚えておきましょう。

駿台海外校の各校舎では受験に役立つ様々なテクニックと知識を持ったプロ講師がみなさんをお持ちしています。もし受験勉強や学校の勉強に不安があればどんな些細なことでもかまいませんのでお気軽にご連絡ください。一緒にその悩みを解決していきましょう!

 

駿台シンガポール校M.K

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