だから、卵子は腐らないって(怒) | 山田光敏 の 子宝マッサージ®&子宝はり

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妊活から出産まで、何に気をつければ良いのでしょうか。最新論文や海外の記事を中心にすぐに行えるような内容を紹介していきたいと思います。
銀座にある子宝治療院ではこういった専門施術を提供する不妊専門の都内最古の治療院です。

おはようございます。
いつもブログにお越し下さり誠にありがとうございます。

今回は卵子が“腐る”話について、一つの記事を紹介します。

“Why female fertility declines with age: Scientists blame the decay of a protein that acts like a 'rubber-band' inside eggs”
MailOnline 20 November 2019

過去に、「羊水が腐る」発言が物議を呼んだ事がありましたが、何故だか海外ではあまり問題視されません。

“Women's fertility declines as they age due to the decay of a protein that keeps the DNA in their eggs together like a 'rubber band', scientists say. ”

記事中の文章ですが、“decay”という単語、解剖を専門とする者は変性と訳しますが、一般には腐った、と訳したりもします。

それなのでこの文章を一般和訳すると、

「科学者たちによると、卵のDNAを一緒に「ゴムバンド」のように保つタンパク質の腐敗により、女性の生殖能力は年齢とともに低下します。」

となります。
私が記事紹介をするときは「変性」と訳しますが、この記事を読んでみると変性よりは腐敗とした方がしっくりくるので、この記者は一般的な用法で書かれているんだと思います。
まぁ、これは同じ単語でも業界が違えば意味が異なる典型で、この単語、歯科なら虫歯を意味したりします。
要するに、あの問題発言も「変性」と言えば良かったのに、と思った次第で。

さて、本題ですが、このゴムバンドのようなタンパク質、既に私が幾度となく紹介してきた「コヒーシン」の事ですね。
正直、新しい事は何一つ書かれておらず、暗に早く妊娠しろと言いたい記事なのです。
この記事の背景にはイギリスの高齢出産抑制“運動”とも言うべき圧力が絡んでいるのでしょう。
日本でも厚労省が42歳で助成金打ち切りというあからさまな高齢出産抑制施策を行いました。
日本では実質失敗に終わりましたが、イギリスではじわりじわりと成功に向かっているようです。
恐らく、これはその一環なのかな?と思うのですが……
コヒーシンの変性を引き起こす要因はある程度減らせますので、私がこの記事を書くのならそういった抑制法や「シュゴシン」というタンパク質を紹介しますね。
繰り返しますが、卵子の質は年齢と共にある程度低下しますが、それは細胞でいう老化にはあたりません。
これ、とっても重要なので覚えておいてください。

なので、年齢と共に卵子が老化したり腐ったりはしないのです!!

正直、読んでいてスッキリしない記事でした。


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