10月31日(土)に訪れた国立科学博物館附属自然教育園の散策記録のつづきです。
写真が多くなってしまいました。
スダジイの老木
サネカズラの実が、園内のあちこちで見られました。
マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本
別名 ビナンカズラ
果実は液果が球状に集まった集合果です。
まだ若い果実から赤く熟した果実まで見られました。
冬芽
葉痕は円形から半円形で維管束痕は3個あるように見えます。
チャノキの花が見頃でした。
ツバキ科ツバキ属の中国南西部原産の常緑低木で、日本には奈良時代に持ち込まれたそうです。
アオツヅラフジの実は、黒紫色に熟し始めていました。
ツヅラフジ科アオツヅラフジ属の落葉つる性木本
果実は粉白を帯びています。
冬芽は長毛におおわれていて、下に葉痕、上に果軸痕が見られます。
終盤のナンバンギセル
ハマウツボ科ナンバンギセル属の1年生の寄生植物です。
ハンノキは若い果穂をつけていました。
カバノキ科ハンノキ属の落葉高木
湿地の脇に、ナガボノシロワレモコウが咲いていました。
バラ科ワレモコウ属の草丈1mほどの多年草
花は花弁がなく、萼片が花穂の上から下に向かって開いてゆきます。
トラノオスズカケ
オオバコ科クガイソウ属の多年草で四国、九州に分布します。
紫色の花が8月~9月に咲きます。
ここには江戸時代に持ち込まれたそうで、下の写真の解説プレートをご覧ください。
タイアザミにキタテハが来ていました。
アキアカネ
イヌビワの雌果嚢と冬芽
クワ科イチジク属の落葉小高木
サワフタギの藍色の果実
ハイノキ科ハイノキ属の落葉低木
ムラキシキブ
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木
紫色に熟した球形の核果
冬芽
褐色の星状毛におおわれた裸芽は葉脈が見えます。
アブラチャンの若い冬芽
クスノキ科クロモジ属の落葉低木
球形の2個の花芽の間に葉芽が伸び始めていました。
ナワシログミ
グミ科グミ属の常緑低木
葉腋から出たつぼみ
枝が変化した刺
マルバウツギ
アジサイ科ウツギ属の落葉低木
卵形の葉は互生し、葉縁に鋸歯があります。
葉を落とす前に小さい冬芽が出ていました。
シロモジ
クスノキ科クロモジ属の落葉低木
自生地は、本州の中部地方以西、四国、九州なので関東では見る機会が少ないです。
葉は3脈が目立ち、3中裂する葉が多いですが、切れ込みのない小型の葉も混じります。
葉芽は紡錘形で先端が尖ります。
葉痕は半円形。
コクサギ
ミカン科コクサギ属の落葉低木
2~4分果の蒴果をつけます。
左右交互に2個ずつ葉が付くコクサギ型葉序が分かるように撮ってみました。
若い果実
アワブキ
アワブキ科アワブキ属の落葉高木
先日、桐生自然観察の森でも観察しました。
冬芽は裸芽で、毛皮でできた手袋のようです。
側芽
6本指
中指を突き立ててボールを握っています。
葉痕は半円形
ヤマハッカ
シソ科ヤマハッカ属の多年草
シロバナキツネノマゴ
キツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草
自然教育園では、毎年見られるようです。
菊の仲間3種
シロヨメナ
アワコガネギク
別名 キクタニギク
ユウガギク
花の少ないこの時期でも、たくさんの植物があり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
以上で、10月31日の自然教育園散策のレポを終わります。
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