妙見寺  七星山息災寺、羊妙見   高崎市 | オージャスのブログ 

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大光明 
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この寺の創建年代等については不詳であるが、714年和銅7年)またはその翌年の715年霊亀元年)上野国大掾藤原忠明の開基により創建されたと伝えられる。

「花園星神記」によれば、忠明がこの寺へ来て宿泊し、夜半目覚めてあたりを見渡すと、乾の方角に光明が立ち上っていた。不思議に思って侍臣を遣わせ調べると、冷水町の小祝池からとわかり、水底を探らせたところ、目が赤く首の白い珍しい亀を得た。これを時の帝に献じたところ喜ばれ、元号が霊亀に改められたという。

797年延暦16年)に成立した「続日本紀」にも「妙見寺」に関する記載があることから、古くからある寺院と考えられている。古くは「七星山息災寺」と号し、妙見菩薩を祀る寺として信仰されてきた。羊妙見とも呼ばれ、多胡碑の「羊」との関連を指摘する向きもある。

平将門の乱では、染谷川の戦いで苦境に追い込まれた平良文が不思議な声を聞き、導かれてついて行ったところ当寺にたどり着いた。そこで僧から七星剣を渡され、以来妙見菩薩の加護を受けるようになった。良文と関係の深い秩父神社千葉神社の妙見は当寺から勧請されたものである