一番大きな陽数である「9」が重なる9月9日は、五節句のひとつ「重陽の節句」(重陽の節供)です。旧暦では菊が咲く季節であり、菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。

 

一般的には、中国由来の行事とされます。平安時代に貴族の宮中行事として取り入れられ、中国から伝来したばかりの珍しい菊を眺めながら宴を催し、菊を用いて厄祓いや長寿祈願をしていたものが、時代とともに民間にも広がり、江戸時代に五節句のひとつとして親しまれるようになった、といわれています。

 

日本古来の文化・伝統の多くは中国由来とされます。仏教や漢字の伝来と同じように、中国の進んだ文化や技術を取り入れてきたというのが定説です。確かに、日本人はクリスマスやバレンタインデー、ハロウィンなど、外国の文化を取り入れて、自国の文化であるように楽しんでいます。そのような国民気質は、千年前でも変わらないのかもしれません。

 

日本古来の文化・伝統の多くを、日本独自または日本発祥の文化としない、あるいは「できない」のは、それを示す文献や証拠となるものがないからでしょう。

 

ヲシテ文献と呼ぶ「ホツマツタヱ」や「ミカサフミ」には、旧暦9月9日に「キク」と「クリ」で祝ったことが書かれています。

ヲシテ文献は今のところ「偽書」扱いで、公式には認められていません。しかし、縄文時代のことを正確に記した文献であると認められれば、日本の歴史は大きく変わることになります。正しくは、変わるのではなく、真実の歴史が明らかになるということです。

 

日本人は、愛国心が低いとよくいわれます。神武天皇が即位した年を建国の元年とする、日本独自の暦「皇紀」では、今年は2680年です。日本は世界で最も古く、最も歴史のある国なので、それだけでも愛国心を持つに値する国なのですが、縄文時代から高い文化や教養があったと分かれば、より一層、愛国心が高くなるでしょう。

 

愛国心や自尊心を高めるためにも、ヲシテ文献の研究には意味があります。今の常識に囚われることなく、真実を追い求めるのも歴史ロマンです。ヲシテ文献が「真書」として認められることは、私たち日本国民にとって有益なことです。

 

ぜひ、あなたもヲシテ文献に触れて、学んで、歴史ロマンを感じてください。

 

いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口 哲也