本日は氏神様の秋祭りでした。さわやかな秋晴れです。

 

今年は、できるだけ密になる状況を避けるため、神事は神職と氏子総代のみで執り行い、氏子が楽しみにしている「だんじり」や、ご神体を神輿に乗せて御陵内で神事を行う「渡御」は中止になりました。

 

日本中の神社や寺社の関係者、祭りを主催する方々は苦渋の決断で、祭りの中止や規模の縮小をされています。祭りは氏子にとって単なる年中行事の一つではなく、祭りの準備や、神楽や雅楽の稽古をするなど生活の一部であり、心の拠り所でもある神社や神様との関わりを断たれるのは、まさに断腸の思いでしょう。また、夏祭りは疫病退散のために斎行するものなので、それを疫病のために中止にするのは本末転倒といえます。しかしながら、このご時勢では仕方がないですね。

 

いつまで我慢をすればよいのか、先が見えないというのは辛い状況ではありますが、徐々に制限が緩和されて、日常を取り戻しつつあります。歴史を振り返ってみれば、人類は何度もこのような困難を乗り越えてきました。今回もきっと乗り越えられるはずです。季節も確実に秋に向かって進んでいます。明るい未来を信じて、自分の進むべき道を、一歩ずつ、着実に進んで行きましょう。

 

いつもありがとうございます。

見えない世界を伝える神社ナビゲーター

市口 哲也