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見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口哲也です。
祝詞を唱えるとご利益はあるのか?
神社で「ご祈祷」をお願いすると、神職(神主)さんが祝詞を唱えて、私たちの願い事を神様に伝えてくださいます。
これを「お取り次ぎ」といいます。
私たちの代わりに、神職さんが祝詞を唱えて、神様に願い事を取り次いでくれるのです。
しかし、一般的に唱える祝詞「祓詞(はらへことば)」や「大祓詞」は、その内容をしっかり読めばわかりますが、願い事を伝えるものではありません。
基本的には「罪穢れを祓って欲しい」という内容になっています。したがって、祝詞を唱えれば願い事が叶うわけではありません。
しかし、祝詞にはあなたが思っている以上のパワーがあります。神様が唱えて欲しいと懇願するほどです。
神職さんが常駐する神社では、日常的に祝詞奏上が行われます。しかし、日本に八万社以上あるといわれる神社の大半は、一人の神職さんが複数の神社を受け持っている状態です。
当然、祝詞を唱える機会は少なく、管理が行き届いていなかったり、地域の人たちで掃除などはしているけれど、普段は誰もいない神社が多いのが現実です。地元の神社や氏神様がそのような神社で、残念に思っている方も多いでしょう。
また、大きな神社で頻繁にご祈祷などで祝詞を唱えていても、神域を清浄に保つのはなかなか難しいようです。
以前、出雲大社に参拝したとき、朝7時に境内に入ると、神様の力強いご神氣を全身で感じましたが、9時を過ぎると、団体の観光客が入ってきて、清浄だった境内が、あっという間にざわついた雰囲気になるという経験をしました。
祝詞には、その場を清浄にするパワーがあります。神様や眷属は穢れを嫌います。そのため、その場に穢れが多ければ、あなたが神社に参拝しても神様は近づくことができません。
あなたが祝詞を唱えて穢れを祓えば、神様や眷属は喜んで近づいてくれます。神様との距離が近くなれば、それだけあなたの願いが届きやすくなります。
祝詞は神職(神主)さんが唱えるものというイメージがあるかもしれません。また、神社で声を出すのは恥ずかしいと感じる方も多いでしょう。
祝詞は習ったり、練習する機会がなかなかないので、祝詞を唱えるハードルが高いと感じてしまいます。ぜひ、祝詞を学んで、神様を身近に感じてみてください。
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