百貨店プロセールス資格の国家技能検定への移行、特例講習を受けて

2003年に始まった、百貨店協会の認定資格「百貨店プロセールス資格」が、2017年国家資格「接客販売技能士」として生まれ変わりました。

旧プロセールス資格(2級、1級)保有者に2024年3月までの期間限定で特例講習を受けることで、国家資格へ移行できる特例講習が実施されていました。

これから資格試験を受ける人ではなく、すでに旧プロセールス資格をお持ちの方への特例講習を受けての感想をお伝えしたいと思います。

今回受けた特例講習は、うちの社内の研修室で百貨店協会の方の立会のもと行われました。この特例講習は、協会が行うものですが、実施される会場は、様々で人数によっては自社の会場で行うことができました。

プロセールス資格のギフトとフィッティングのどちらも同じ講習を受けます。

詳しくは協会加盟の百貨店の人事部で確認されるのが良いと思います。

 

国家検定移行、特例講習会のながれと認定テスト

講習会は全体で1時間。ビデオ視聴25分、自習時間10分、認定テスト20分。

特例講習受講後、認定テストに合格すると免除申請書を百貨店協会に提出。百貨店協会より、国への認定申請が行われ、国家検定合格証書が発行されるという流れになります。

特例講習の申込みは、毎年5月締切。8月に講習と認定テスト、9月合格が通知され、中旬に免除申請をして、10月以降に国家検定合格証書が送付されます。申込みは、個人でも可能です。

ビデオ視聴と認定テストがセットになっています。ビデオ視聴の後、10分の自習時間があります。ビデオの内容を振り返る時間です。

10分がとても短く感じました。

久しぶりのテストで緊張もしましたが、ビデオを見ながら、渡されたレジメのメモ用紙に書き込みをし、記憶がうすれる前にテストが始まります。なので、結果10分が適切な時間でした。

認定テストは70点が合格ライン。設問は20。

テストの内容は、国家検定資格に移行したときに増えた項目からの出題です。

1外国人のお客様への基本的な対応。

2ご高齢のお客様、障害のあるお客様への基本的な対応。

3業界知識。

4企業倫理とコンプライアンス。

5職場におけるコミュニケーションの基本。

6売場作り、商品陳列。

7商品管理。

8初期クレームの対応方法。

どれも、百貨店で販売するものとしては、入社後必ず教育されることで、一度のビデオ視聴で理解できる内容です。難しくはありません。

認定テストは、筆記。問題も解答用紙も回収されます。問題は、選択式。ひっかけ問題もありました。落ち着いてゆっくり読んだほうがいいです。

簡単だと思って、スルーしていた問題が、反復したときに反対の意味の答えだと気づいたものがありました。

認定テストの20分は、2回見直して終了しました。長くも短くもなく、適切です。

テストはすべてビデオの内容からの出題ですが、普段の販売経験や計数管理、MDの知識からでも答えにはたどり着けます。

日頃の販売を真面目に取り組んでいる人なら、何も心配はいりません。

受けてみると、あっけないほど簡単でした。それでも、合格の判定が出るまでの、数週間は落ち着きませんでした。

認定テストの結果

認定テストの点数は、非公開です。プロセールス資格のときも非公開でした。人事担当には知らされているのかも知れません。

合格通知は、百貨店協会より書面で届きます。認定テストと同時に渡された免除申請書に必要事項を記入し、公的証明書を添付し申請。9月中旬締切。

国家検定の認定は10月31日以降に国家検定合格証書が送付されるとのことです。

特例講習、国家検定資格と構えていましたが、あっという間の1時間でした。

 

大丈夫だとは思っていても、実際に合格の通知をもらうまでは緊張しました。無事、合格しました。さらに、進物の知識に磨きをかけていきたいと思います。

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