地理
・東夷の中で、最も平坦で広い。
(三国志には追加で山陵が多くて、湿地が広いとある)
農作物、名産
・土地は五穀を育てるによい
(三国志には五果は生育しないと追記有り)
・名馬、赤玉、貂、豽、酸棗のような大珠を出す。
(三国志では豽ではなく狖)
豽は豹に似た動物、狖は猿の一種なので、全然違う。漢時代と魏時代で変わった可能性もあるが何とも言えない。
民族性、武器
・円形に城柵を作り、宮室、倉庫、牢獄がある。
・その人々は大柄で、強く勇敢で、つつしみ深く、まじめで温厚で、寇鈔はしなかった。
・弓、矢、刀、矛を兵の武器にしている。
後漢書、三国志とも記載は同じである。
官名
・六畜で官を名付けていて、馬加、牛加、狗加がある。
(三国志には他に豬加、犬使、大使者、使者の記載がある。)
・その邑落は皆、諸加に属していて治められている。
(三国志には大きな者は数千家の主、小さい者は数百家であると記載)
風習
・飲食には俎と豆を用いている。
・集会では献杯や返杯をし、両手を胸の前で組み合わせて礼をして段を上ったり降りたりする。
・十二月に、天を祭り大きな集会を開き、連日飲食し歌舞する。名を迎鼓と言う。この時は刑を止め、獄の囚人を解放する。
(三国志は十二月を殷の正月とあるが、同じである)
・軍事行動する時もまた天を祭り、牛を殺し、蹄を見てその吉凶を占う。「魏志からの引用。牛の蹄が開いていると凶とし、合っていると吉とした」
ここまではほぼ三国志に記載があるものと同様である。