テレビを見ていないから知らなかったが、「しまむら」はテレビへの広告費をゼロにして、新聞などのチラシ広告も減らして、ネット広告中心にした結果、広告費は114億7800万円で前期比22.8%減だったのに、売り上げは4%増を記録した。ということが話題になっていた。

 ユーチューブで「しまむら」の広告を一度も見たことないからいまいち実感がないし、本当にネットに広告出していたのか?と疑問に思ったりもしたが、私のように服なんて買わない人には広告を出さないようにしているのだろう。だからこそ効率のいい広告宣伝ができてしまうのがネットというものかもしれない。
 テレビや新聞だと広告効果はほぼないだろう。10年前は新聞の広告などを見てスーパーに行くという商習慣があったように思うけども、それも今では老人しか通用しない広告手法になっているのではないだろうか。若い人は当然として私と同じ40代でも新聞を取っている人なんて聞いたことがない。
 テレビはみんなCMなんて見ているとは思えないし、それ以前に若い人の視聴はほとんどないのが実態のはずだから、広告費の割にはあまり宣伝しても効果は見込めないのは十分に予想がつく。せいぜい健康食品ぐらいしか広告費が売上に直結する商品はもうないのではないか。

 私がユーチューブ見ると、音楽かネットフリックスやアマゾンプライムや車の広告ばかり入るのはちょっと気味が悪い。日頃から暇な時間は音楽を聴くかネットフリックス(時々アマゾンプライム)を見ているか、あるいは遠出のドライブをする生活のため、あまりにも広告がダイレクトすぎて、なぜ私のことがわかっちゃうのか不思議で仕方がない。そして服なんて15年ぐらい前に買ったものを今でも着ているほど買わないせいで、しまむらの広告は一度も見たことがない。
 つまり宣伝しても客にならない視聴者には広告は出さない仕組になっているのがネット広告というものだろう。ちょっと気味が悪いのは否定できないが、こういう実態を見るとネット広告はテレビと違って本当に効率がいいと思うし、しまむらの件が広まったせいで今後のテレビの広告は加速度的にどんどん目減りしていくと予想する。