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・高校生活について行けない

私が入学した高校は、バスで約40分くらいかかるところにありました。なので朝は7時前に起きて、7時半過ぎには家を出ます。夜は12時前には寝るという生活でした。
ところが、物心ついた時から睡眠障害だった私は朝に非常に弱く、日々寝足りない感を少しずつ蓄積していきました。演劇部に入部した私が学校から帰るのは8時過ぎ。ご飯を食べたら授業の予習や宿題。終わらなければ12時を過ぎました。そんな少しずつの睡眠時間の減少が、確実に私の体を疲弊させていきました。

私が覚えている最初の変化は、入学した翌月の5月。イライラが収まらなく、受験の時に自分で書いて貼ったままだった「○○高校絶対合格」の習字を「何が絶対合格だよ!!」と思い切り剥がしてそこらへんに捨てました。笑うことも段々少なくなり、イライラしていることがほとんどでした。

この頃の学校では、毎週決まった曜日に必ず英単語の小テストと漢字小テストがありました。完璧主義の私は、得意の漢字テストだけでも満点を取ろうと頑張って勉強しました。漢字テストは、満点を取り続けた人の名前がリストアップされて教室内に貼ってありました。最初こそ私の名前はリストに載ることができましたが、その後何回かしたら私の名前はリストからなくなりました。

また、私はクラスの副学級委員長でもありました。あれだけ中学3年生の時に「高校ではリーダー関係は絶対やらない」と誓ったのにあっさりなってしまったのは、ある意味自業自得でもありました。自分が入る委員会決めは、早い者勝ちの記名制でした。担任が用意した一覧の紙に記名した人から決定します。私はのんびりしていたせいで記名しに行ったのは後の方でした。私が見た時に残っていた委員会は、体育委員会・学級委員長・副学級委員長のどれかしかありませんでした。体育委員会は体育の先生が怖いからやりたくない、学級委員長は絶対やりたくない。となると、消去法で私がやれるのは副学級委員長しかありませんでした。もう少し早く書けばよかったと後悔してももう遅いのです。副委員長だからまだ責任は軽い方だと自分に言い聞かせて、仕方なく副委員長の欄に名前を書きました。

高校に入学してからの私にとっての負担は、もう一つありました。体育の授業です。どんなに体育の前の授業がオーバーしても、急いで着替えて先生が来る前に準備体操を終わらせておかなければなりませんでした。そして、体育当番が名簿順に回って来て、体育のある日は必ず朝体育の先生達がいる部屋に決められた文句で入り、決められた文句で先生に今日やる授業の内容を聞いて、決められた通りに部屋を出なくてはなりませんでした。勿論ダメならやり直しをさせられます。これをクリアしても体育の授業では号令などの先導が待っています。最後は当番日誌を書いて、先生にまた決められた文句で提出します。

これらが主に負担で仕方ありませんでした。満足のいく睡眠が取れず、毎週英単語と漢字の小テストがあり、副委員長としての仕事がある中に体育当番の順番が迫ってくるプレッシャー。そして、部活から帰ってゆっくりする間もなく予習・宿題。中学校までの生活とは全く違う高校生活のスピードに私はついて行けず、まるで走っている車に片手だけでつかまり引きずられながら一緒に走っている感覚でした。



・追い討ち、そしてとどめ

高校入学から数か月で既に息も切れ切れでやっと追いついている状況の私に、更なる追い討ちがかかってきました。文化祭の実行委員会です。実行委員会のメンバーは、自動的に学級委員長・副委員長・ホームルーム委員に決定しました。あとは実行委員長を決めるだけです。立候補する人は勿論いなかったのでジャンケンで決めることになりました。その結果、私の全敗。遂に私は一番避けていたリーダーの仕事をジャンケンという運によって決められ、やらなくてはならなくなりました。

チームをまとめる方法がすっかり分からなくなっていた私は、仕事を人に頼むということができなくなっていました。入学してから数か月で女子全員と仲良くなれるわけもなく、実行委員の女子とすら気軽に話し合うことができませんでした。結果、企画の内容や進捗状況を詳しく知っているのは私だけ。全ての負担が私一人にのしかかりました。

また、演劇部では発表会に向けて土日も学校で練習するようになっていました。私は主人公の友達の役に立候補したのでまず休めません。部活自体はめまぐるしい高校生活で唯一楽しいと思えることだったので頑張って登校しました。

この頃から私は少しずつ保健室で休むことが多くなりました。唯一ゆっくり休めていた土日も部活で早起きしなくてはならなくなったので、満足のいく睡眠が取れなくなっていたのが原因だと思います。しかし、保健室で休めばそれだけ出席日数が少なくなっていくということでもあります。ただでさえ追いついていない授業を休めば更に距離が開いて行きます。定期試験もあります。音楽の授業の琴のテストもあります。小テストもあります。副委員長の仕事もあります。文化祭実行委員会の仕事もあります。体育当番の順番も回ってきます。演劇部の練習もあります…

私のキャパは、ほぼ限界を迎えていました。



*続きます。





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