2011年01月13日

RACCO / 古澤良治郎5

RACCO / 古澤良治郎


今日は、とても重苦しい気分で一日を過ごすことになりました。こうしてブログの更新を行っていますが気分的にもあまり進んだものではありません。昨日寝るまではこの様な気分になるとは思ってもいませんでしたから尚更です。


一昨日の11日に私は、荻窪にあるベルベットサンというライブハウスへ林栄一さんの GATOS MEETING というユニットを聞きに行ったのです。このライブハウスは以前紹介した通りインターネット中継を行っているお店なのですが、ツイッターで色々と情報交換をさせて頂いている方はネット中継を見られていて、帰りの電車から家に着いて寝る前までツイッターでやり取りを行ったのです。時間も2時を周りソロソロ寝ましょうということになり就寝したのが2時半頃でした。
昨日も続きの話になってしまい、この時は1時半頃に切り上げて布団に潜り込んだのです。

完全に熟睡して、朝の5時45分に目覚まし時計がなって目が覚めたのですが、携帯電話のLEDが点滅しているのに気が付きました。夜中に迷惑メールが届いたのかと思い携帯を手にすると、着信が入っていたのです。電話をかけてきたのはベーシストの佐藤えりかさんでした。2時28分というとんでもない時間の着信であり何かがあったのではと直ぐに思ったのですが、メールも入っている事に気がついたのです。メールを開いてみると、僅か一行のメールが入っていたのです。

古澤さんがなくなりました。

と...

詳細はまだよく判らないのですが、昨日入浴中に倒れてそのまま帰らぬ人になったらしいのです。映画監督をされているご子息の古澤健さんが正式にお知らせすると言われていますが、現時点ではまだ発表されていない様です。


古澤良治郎さんは、私にとってはとても大きな存在で日本のジャズも面白いものだと教えてくれた方でした。おそらく古澤良治郎さんの音楽に接していなければ今の様に日本のジャズを中心に聞くという事はなかったかも知れません。

亡くなられたのが昨日であれば、奇しくも本田竹広さんと同じ日に亡くなられたことになります。お二人は東北地方の出身であり、国立音大の出身という共通点もありますし、誕生日も半月程しか変わらないという事もあります。

そして、日本のジャズを大きく牽引してきた偉大な方であった事に違いはありません。


実は、11月のある日私はアケタの店にライブを聞きに行っていたのですが、直ぐ近くのお店で佐藤えりかさんが演奏を行われている事が判り、お会いしに行ったのです。

佐藤えりかさんは、日本のジャズを世界に向けて発信したいという考えを持っておられて、その第一歩として Japanese Beat というフリーペーパーを発刊されようとしていたのです。それに賛同した私はお手伝いさせて貰いたいという事で、メールのやり取りは行っていたのですがまだお会いしたことがなかったので、ご挨拶に行ったのです。

その日は、廣木光一さんのトリオの演奏で、ドラムが古澤良治郎さんという編成でした。お店に顔を出すと、既にこちらも演奏が終わって古澤良治郎さんを囲んで談笑されているところでした。

佐藤えりかさんと Japanese Beat について色々とお話をした後に、廣木光一さんが話に加わってこられて、遙か昔に神戸の木馬というジャズ喫茶で「キジムナ」という古澤良治郎さんのアルバムのレコ発のライブを聞きに行った事等をお話ししてお店を後にしたのです。古澤良治郎さんは昔からのお知り合いが遠くより聞きに来られていた様で話が盛り上がっており残念ながら、その時はお話をする事ができませんでした。


昨年の暮れに創刊された Japanese Beat は偶然にも古澤良治郎さんの特集号で、インタビューや、お弟子さんにあたる池澤龍作さんとの対談が掲載されており最新の古澤良治郎さんのお姿を残すことが出来ました。

内容としては非常に充実しているフリーペーパーなので、是非一度ご覧になってみてください。創刊号は発行部数も少なく置かれている店も限られていますが...僅かではありますが私も所有しています。近々にお店にも配布する事を考えていますので、私の手持ち分も無くなる可能性が大きいと思われます。読みたいという方がいらっしましたら発送を致しますのでご連絡を下さい。

ちなみに Japanese Beat の題字は古澤良治郎さんの直筆によるものです。継続して発刊出来るように運営費用をサポートして頂く方も募集していますので、是非ともご協力頂ければと思います。ご関心のある方は support@j-beat.info にコンタクトを頂ければと思います。


Japanese Beat



お話は出来ませんでしたが、最後に拝見した古澤良治郎さんはとても楽しそうで印象に残っています。


合掌。


本日はいつも以上に取り留めの無い文章になり失礼致しました。涙。。。



古澤良治郎2009/9/5バースデイライブ at Jorokichi

古澤良治郎 (ds,key), 佐藤帆 (ts), 林栄一 (as), 石崎忍 (as),
渋谷毅 (pf), 松川純一郎 (g), 小野アイカ (g), 古澤学 (g),
早川徹 (el-b), 福島紀明 (ds), 外山明 (perc), 藤ノ木みか (perc)  


追伸:このアルバムは33年の歳月を経てようやく昨年CD化されました。初期の作品の中でも古澤良治郎さんはお気に入りの作品だったそうです。私のお気に入りの「キジムナ」も是非CD化してほしいものです。


1月14日追記:古澤健さんより発表がありました。ツイッターの文章をそのまま記載させて頂きます。
「古澤良治郎の通夜・告別式の日程が確定しましたので、お知らせします。通夜は15日午後6時から、告別式は午前11時から、いずれも外苑前駅そば「梅窓院」で行います。なお父の死因は、「虚血性心不全」ということです。諸々のお問い合わせは、金子総本店03-3469-2894へお願いします」


1月14日追記2:お通夜と告別式日程は下記の通りです。
お通夜:1月15日午後6時~7時
告別式:1月16日午前11時~12時
葬儀式場:梅窓院;東京都港区南青山2-26-38;03-3404-8447
喪主:佐生 健(続柄:長男)

斎場:代々幡斎場;東京都渋谷区西原2-42-1;03-3466-1006

葬儀社:有限会社金子総本店(問合せ、生花);03-3469-2894 or 0120-979-098
 ファックス 03-3468-2944




RACCO / 古澤良治郎

UNION THCD-155 (Japan)

Produced by Creater's Music Office
Recorded by Akio Yamazaki
Recorded at Teichiku-Kaikan Studio on June 9-11, 1977.


高橋知己 (ts,ss)
大徳俊幸 (p,el-p,clavinet)
望月英明 (b)
古澤良治郎 (ds)


01. Cum-Cum
02. Moki
03. RACCO
04. La Zuguta-ba
05. Wolf Fish
06. June Rain
07. Burning Cloud

All compositions by Ryojiro Furusawa




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funky_alligator at 22:51│Comments(0)TrackBack(0)JAZZ 

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