干したから・・・/写真・文 藤枝卓士/フレーベル/館2016年
トマトからはじまって、野菜、果物、魚、肉、ナッツ、そうめん、パスタなど、さらに、珍しい外国の干したものをふくめた写真集です。
干したものといわれて浮かぶのは、干し柿や煮干し、切り干し大根、スルメなど。食事で、どれが干したものかあてるコーナーもあって、梅干しや米も干したものといわれて、ああそうだったと、あらためて気づかされます。
干し大根と生の大根を同じ重さで比較すると、どのぐらい量が違うかは、写真だと説得力があります。
外国の店で売られているものも紹介されています。ラオスのカエルやネズミ、コウモリの干物。ネズミの大きいこと大きいこと。
モンゴルのゲルの上には、チーズ。ミャンマーのつぶした納豆を干したものは、センベイ風。
保存食として工夫されてきた乾物と干物は、冷蔵庫などなかった時代、人の命をつないできました。
保存食は、太陽と風の贈り物、感謝です。