どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

浦島さん・・鳥取

2021年10月22日 | 昔話(中国・四国)

          鳥取のむかし話/鳥取県小学校国語教育研究会編/日本標準/1977年

 

 このシリーズには話者のお名前がのっていますが、おなじみのものとはやや違っています。

 浦島が玉手箱をあけると、ツルになり、松の木にいると、カメがのぼってきて、夫婦になって天竺で暮らします。

 竜宮でも、梅や桜がさいていて花見をする部屋、田植えをしている部屋、お祭りをしている部屋、雪が降り子どもたちが羽根つきの部屋をみます。そして正月だからと帰ることに。

 おなじみのものでは、カメと乙姫さまは別ですが、この話では、竜宮につくとカメが乙姫に姿をかえます。

 各部屋で四季の移り変わりが展開するのは、ほかの昔話の借用?のよう。

 楽しいのは、各部屋の風景。

 田植えでは「はあ、ドンゴラ、ドンゴラ、こら、サッサカ、タイならサバなら、持ってこい、もってこい」。

 お盆では「ハラヤーハトナー、ヤントヤトアーエー、おどれおどれと、はあ、おどり子がそろうた。ああドッコイ、サッサデ。」

 祭りでは、大夫がおどります。「ああ、銭なら、米なら、持ってこい、持ってこい、持ってこん者はまえの川へふいっと投げ」。


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