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『マ・メール・ロワ』、チェスキー・クルムロフ城


『マ・メール・ロワ』は、モーリス・ラヴェルによるピアノ連弾の組曲。

1875年 モーリス・ラヴェルは、フランス南西部、スペインにほど近いバスク地方のシブールで生まれた。生家は、サン=ジャン=ド=リュズの港に面して建っている。
母マリーはバスク人、父ジョゼフはスイス出身の発明家兼実業家。
音楽好きの父の影響で、7歳でピアノを始め、12歳で作曲の基礎を学んだ。両親はラヴェルが音楽の道へ進むことを激励し、パリ音楽院へ送り出した。音楽院に在籍した14年の間、ガブリエル・フォーレやエミール・ペサールらの下で学んだラヴェルは、多くの若く革新的な芸術家と行動を共にし、影響を受けた。

世界わがスケッチは、

4個の有名なおとぎ話をピアノの連弾のために作曲されている、子供の豊かなイメージを育てるのに、なんとふさわしい最高の音楽。

『マ・メール・ロワ』は、モーリス・ラヴェルによるピアノ連弾の組曲。1910年にパリで初演された。

数年後に管弦楽曲に編曲されたほか、バレエ用に増補された版が存在する。

タイトルの「マ・メール・ロワ」とは、英語でいう「マザーグース」のこと。シャルル・ペロー童話集から題材がいくつか採られている。

1.眠りの森の美女のパヴァーヌ  イ短調

2.親指小僧 ハ短調

3.女王の陶器人形レドロネット 嬰へ長調(ドーノウ夫人の童話)


4.美女と野獣の対話 ヘ長調(ポーモン夫人の童話)

5.妖精の園 ハ長調(ラヴエル自身のイメージによって創作)


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バレエ組曲《マ・メール・ロワ》 Ⅳ.親指小僧



おかみさんは、ため息をつきました。
「たったひとりでいいから、そして、いくら小さくっても、たとえ親指ぐらいでもかまわないから、子どもがいればいいのにね」
 そういったとき、どこからか星のついたつえを持った妖精(ようせい)があらわれてきて、二人にいいました。
「そのねがい、かなえてあげましょう」

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眠れる森の美女のパヴァーヌ(連弾)

むかしむかし、ある国のお城で、お姫さまが生まれました。
 王さまは国中の人をよんで、お祝いをしました。
お祝いには、十二人の魔法使いたちもやってきました。だけどただ一人、十三人目の魔法使いだけは、お祝いによばれませんでした。実は、お城には魔法使いたちの使うお皿が、十二枚しかなかったからです。

 

 今日の一枚のスケッチは、聞くところでは、チェスキー・クルムロフ城とかわいらしい街並み。街のどこからでも城が見えるし、おとぎの国の物語だって思い浮かびます。眠り姫の話をここで話題にします。雰囲気があるではありませんか。キラキラ輝くブルタヴァ川の曲線と、ボヘミアの深い緑、街並みのパステル・カラー。その美しさからか、人々はこの街を「眠れる森の美女」と教えてくれましたよ。町のデーターは、【世界遺産基本データ】登録名称:チェスキー・クルムロフ歴史地区Historic Centre of Cesky Krumlov国名:チェコ共和国登録年と登録基準:1992年、文化遺産とある。

 このスケッチの川は、ブルタヴァ川で、ブルタヴァ川はドイツ語でモルダウ川ですが、リバーサイドには、チェスキー・クルムロフ城。で、少し考えてみると、森の要素が生活に身直にあるので、ず~っと昔、人は森や川や大地や海とともに暮らし、そのめぐみに感謝し、万物に力を認め、その力を信仰し、畏敬しての暮らしを大切にしてきた。その後なぜか、多神教の神々や妖精たちを悪魔として追放しようとした時代がやってくる。日本では、どうだったのだろうか、少しは同じ森の境遇があったかも知れない。さて、『グリム童話』、たとえば「ヘンゼルとグレーテル」や「赤ずき ん」に見られるように、森はいやなものが住み着く暗黒の世界に姿を変えたのだが、林業技術が進歩するとともに、11世紀以降大規模に開墾が盛んになってくる。英国なんか誰かが言ってたように、森の9割が消え去ったといわれるが、大きな山がないし、英国では時代の必然だったのかもしれない。
それにしても、このおとぎの話たちが、楽しく美しく音楽と結ばれて、まとめられた、とても子供に良い感性と夢をもたらす芸術となったのは、文化の遺産でうれしいことだ。

 

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2016-07-09 20:24:28


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