日比谷の音楽堂の構造のこと。
多くのアーテストが、ここで羽ばたいていった。
野音と呼ばれ、その構造を考えると、行き当たる私のスケッチブック。
思い出した旅の思い出を。
私が、世界の旅を夢見たのは、テレビの番組、兼高かおるの世界の旅。
小学生の時に、憧れて夢見たのは、絵を描いて世界を回りたいと言う希望を持ってしまった。
話を元に戻して、この野音の構造が何を原点としているのだろう。
ギリシャの野外音楽堂、この構造が響きが良いので驚いたことを思い出した。
旅をした時に、そのステージを現地で見学した。実験すると、
手をたたくと響きが広がり、それはまるで拡声器を使ったようであった。
同行していた妻が、当時ちょっとコーラスで練習していた曲をなまで歌って見た。
石の客席で実験して聴いてみた。マイクもいらないで響いてうまく聞こえた。
世界の旅で来ていた観光客も、ちらちら座っていたが、拍手してくれた。
ギリシャの野外音楽堂が原点であるのは間違いないと思えた。
あと、トルコの各地、ニューヨークの公園など野音はたくさんスケッチの
場所として描いたものだ。それは歴史的観光地が多かったため。
今日はそのスケッチの一つを。
過去の記事から。
。。。。。。。。
デルフオイの全景を見渡しながら、この山道を登ってきた。これはウオーキングとは言えるものではない。汗がふきでる。常の運動不足を痛感する。
ここがデルフオイの見どころの中心で、アポロン神殿と円形劇場のあった所である。 神託の下されたアポロン神殿。 巫女がいて神託を下したという神殿であり、規模は、随分小さい感じ。神官がいて巫女が出した神託を記述して神託を聞きに来た人に渡したのだ。 デルファイは山の中の傾斜地に様々な施設が作られており、ここを上に登って行くと競技場の遺跡が当時の状態では競争競技が行われたのだ。
ここに来て、ここに立ち、この景色をながめながら、何を思えば良いのだろうか。
エペソの円形劇場、ローマの姉妹都市の円形劇場と多くの場所に立ったのを思いだして、その違いを少なくとも感じていたに違いないのだ。その違いを絵に表現できるだろうか。歴史の重みが描けるだろうか。わずかな時間のスケッチに、その一端をこめれるだろうか。
さて、体にギリシャの風をあびながら、私は、ここにいる。消えてしまいそうなほどに小さな自分を、再認識しながら、この風景をスイスとは全く違う感触で戸惑うばかりであった。やはりここは、ローマ帝国とは、異質なのだ。