邪馬台国の会〜年輪年代法論争〜 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

先日の日曜日は邪馬台国の会♬
『安本美典先生』の講演会を対面受講✨
オンライン受講はしていましたが、対面受講はなんと2年ぶり!




♦︎講演テーマ
①上代特殊仮名づかい論争
ー邪馬台・大和・山門の読み方ー
②年輪年代法論争
ー問題点は何か?ー




安本先生の資料から
年輪年代法での意外な落とし穴!
というお話をちょこっとご紹介音符


『年輪年代法論争』

寒い年は少ししか成長せず、あたたかい年は大きく成長する木🌲その寒暖から生ずる樹木の年輪のパターンに基づき、木材の伐採された客観年代(絶対年代)を確定できるという科学的な「年輪年代法」✨





ですが木材を伐採した年代は、建築物などを作った年代と一般には合致しません。理由としては主に2つあるそうです。

①建築物を作る際、木材は伐採してすぐ使うものではない。水と油を除くために長期間寝かせる

②建築物の木材は、数百年…ときに一千年を超えて利用・再利用されることがある。つまり木材の伐採された時期と利用された時期とが数百年以上異なることがある。

②に関してですが、西岡常一という方が日本経済新聞に次のようなことを書かれています。

法隆寺の昭和大修理の当初、金堂や五重塔はほとんどの木を新しくしなければ…という予想がされていた。ところが結果は全く違い、五重塔に関してはほぼ軒など直接雨風にさらされた部分のみ(全体の3割ちょっと)の取り替えで済んでしまい、なんと柱などはそのままで十分だった。

法隆寺の1300年前のヒノキの柱はひからびてくたびれていて、修理の必要からカンナで削るとヒノキ特有の生の木の香りが漂ってきたといいます。

ここでヒノキの素晴らしさのお話。
スギは7〜800年・マツなら4〜500年はもちますが、ヒノキは1000年以上ビクともせず、ヒノキに勝るものはないのだそう🌲




この優れたヒノキを含むスギ・ヒバ・コウヤマキなどの寒い地の樹種は、弥生時代以来の遺跡が豊富な九州からはまず出土しないため、九州には検討すべき遺跡・遺物は存在せず、近畿からは次々と出土しているように見えてしまい、偏った判断をしてしまうことになりますよね。 

年輪年代法による年代はその木材の伐採した年を、そして遺構や建築物の築造時期は、使用された木材が伐採された年よりあとであることを教えてくれます。それは十分貴重な情報ですが、あくまで遺構や建築物の築造時期そのものを教えてくれるものではなく、その上限を教えてくれるものです。そのため使用木材の伐採年代と築造時期、あるいは再利用の時期との間に数百年、場合によっては千年を超える差を生ずることがあります。

ですので年輪年代法は「邪馬台国論争」の宣伝の具であってはならず、全体的な情報の中で考えるべきである、ということがいえます。

一つの方法にのみ重点を置きすぎると判断を誤る。
このことは年輪年代法だけではなく、私たちの日常の色々なことにおいて当てはまりますよね〜。




なるほどなぁ、全て鵜呑みにするのは危険ですね💦
そして広い視野、柔軟性って大事ね♡
なんて思いました(^^)


講演会ではこの後もさらに詳しいお話が続き、最終的には年輪データを統計的に分析する必要がある、ということで恒例の数式が登場💧




必死で聴いてましたが難しすぎる😅シグマとか相関係数なんて習ったっけ⁇

ですが比較的安定した数値が求められる、ということだけは理解できました(^^;;


今回は受付のお手伝いもさせていただきました♪




お元気な安本先生のご様子
とても嬉しかったです💖

次回は1月15日(日)、ハイライフプラザ いたばしにて新春記念特別講演会が予定されています☆
※オンライン受講あり






占いサロン「青琴会」 

和楽の11月の予定

第3〜5火曜日・毎週木曜日

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