▽前回のつづき
川崎病は、検査薬などがあるわけではなく、特徴的な症状で診断されます。
① 5日以上続く発熱(解熱薬で下がりにくく、児も不機嫌なことが多い)
② からだに赤いぶつぶつが出る(不定型発疹)
③ 両方の白目のところが赤くなる(眼球結膜充血)
④ 唇や舌が赤くなる(口唇口腔粘膜発赤)
⑤ 首のリンパ節が腫れる(頸部リンパ節腫脹)
⑥ 手のひらや足の裏が赤くなり指先が腫れる(手指紅斑腫脹)
…これらの主要な症状以外に、BCG予防接種部位が赤くなる、嘔吐下痢症状、腹痛、風邪症状、関節痛なども、全身に広がる小さな血管の炎症によって引き起こされることがあり、川崎病の診断において参考になります。
四国こどもとおとなの医療センターHPより
これらの特徴的な6つの症状のうち、5つ以上を認める場合に川崎病と診断されるそうです。【定型川崎病】
ただし5つ以上そろっていなくても、他の病気ではないと判断された場合、川崎病と診断されることがあるそうです。【不全型川崎病】
【12月25日(月)発症5日目】
眠っていても浅い眠りで、ずっとうなされながらなんとか朝を迎えました…。
朝といっても午前4時過ぎ…。
日が短いとそれだけで悲しい気持ちになりますねお日様ってありがたい…
ツラくて寝てもいられない様子で、とりあえず気を紛らわすためにタブレットのお世話に…。
朝イチの体温
39.5度
朝食は1割ほどしか食べれず…。
(もう限界だよねえ)
この頃には、
川崎病だと思うけど…そうじゃ無くても川崎病の治療を何でも良いから始めてくれー!そんな風に思っていました
…そうはいっても、その治療も別のリスクがあるから、そう簡単にできないことはわかっていたのですが、それにしたってあまりに可哀想な様子だったのです
朝の回診の時間。
平日ということもあって、お医者様方7、8人で息子の診察が始まりました。
自分の入院中も思ってたけど、これ毎回ドキドキしますよねー…自分じゃないのに血圧が上がってたとおもう…
ひとつひとつ、最初に書いた川崎病の症状の確認をしているようで…
確認しながら先生方で話し合い。
「…BCGの跡は赤くなってませんね」
「…でもまあ、6つのうち5つ出てるからね…」
「ちょっとお口開けてみてね〜……あー、下もいちご舌ですね」
「ただ、今の(世の中の)感染状況からしてみても…6分の5だとしてもアデノの検査とかをしない意味はないから、ちゃんと血液検査してからだね…」
「そうですね…だとすると…」
話し合いの感じだと、“もう川崎病だね〜”の雰囲気でしたが、
最後に色々と検査をしてから診断するということで、この日の流れが決定したようでした。
その後、早速 首のリンパの超音波検査のために抱っこで看護師さんと外来へ降りて行き検査。
この時の看護師さんが、ちょうど息子が産まれたときにもいた看護師さんで懐かしい再会でした
戻ってきてから、身長、体重を測定して
病室でホッとひと息かと思いきや、看護師さんと先生がやってきて
「これから血液検査などをするので、お母さんは病室の前でお待ちください」
というわけで、外へ。
…が、なかなか終わらない。
色々やることあるのね〜なんて思っていたら、先生に呼ばれ中へ…
「すみませんお母さん…採血は頑張ったんですが、感染症の検査をするのに、口を開けてくれなくなってしまって…σ(^_^;)一緒に声をかけてもらってもいいでしょうか…?」
見ると、口をぎゅっと閉じて、さらに上から手で押さえながら号泣している息子…
(げ、厳重に拒否ーー)
んーーーこれはなかなか難しいかも…こうなるととにかく頑固だからな…
そこから、あの手この手で声をかけるも
断固拒否オーイ
とにかく、とっても優しい先生で
そんな息子の姿をみながら励ましてくださってたんだけど、あまりに可哀想に思ったのか看護師さんに
「これさあ…もう6つのうち5つ当てはまってるんだから、もうアデノの検査とかやらなくてもいーんじゃない?」
なんて言って
「…いえ、先生、決まったことですから。(キリッ)」
「でもさあ…こんなにさあ…」
…優しすぎる先生と、キリッとした看護師さんのやり取りが聞こえつつ、必死で説得するけぺゴメンナサーイ
最終的に
「私たち少し出て、後でまたきますから…ゆっくりお話ししてみていただけますかすみません、お願いしますσ(^_^;)」
というわけで、そこから説得タイム…
もう、痛いしツラいし、そりゃ心に余裕なんてゼロなのに、さらに何かに耐えるなんて嫌だよなあ…と思うけど、やらないと前に進めない…。
そんなこの日は、クリスマス…
色んなお話しをしながら、最終的に
サンタさんに電話を掛けまして
プレゼントの内容をけぺがサンタさんと交渉するという寸劇…
モノで釣る作戦
これでどうにかこうにか説得
急いで先生を呼んで、
さあやるぞ!…と、ここでまた少し息子が拒否しはじめたのだけど…
一瞬ちょこっと開けてくれた口を
もう最終的には、頭をガバッと押さえまして、
先生!今です!お願いします!!
先生!はやく!!
優しすぎる先生なので、ごめんねーーと躊躇してましたが
(というか頭押さえる母に引いてたかも 苦笑)
無理矢理終わらせてもらいました
いやーーー大変だった…
今まで何度もコロナの検査とかインフルの検査とかサラッと受けていたから大丈夫だと思ってたけど…採血を最初にしてしまったので怖い!ヤダ!スイッチが入ってしまった模様…
その流れからの心臓のエコー
怯えきってる息子に、これまた優しすぎる先生は、ゆっくり丁寧に息子に検査の説明をしてくださって…
それでも怯え続ける息子…
ありがたいやら、申し訳ないやら…
この心エコーで、この日の全検査が終了し
お昼前に、先生がいらして
「…感染症の検査は全て陰性でした。検査の結果や、川崎病の症状といわれるもの6つのうち5つ当てはまっていますし、これから川崎病の治療をしていきたいと思います。それで…」
発症から5日、入院から3日目。
やっと川崎病の診断がおりた…
早速午後から新たな治療がスタートすることになりました。
つづく