正月時代劇「幕末相棒伝」
2022.1.3放送
NHK総合
こんばんは~
今日はパート仕事の後、新年に録りだめた番組のひとつ
「幕末相棒伝」を観ました。
じつはこの番組の再生キーを押すのは2回目でした。
1回まだ松の内のうちに観ようとしたんですよ。
けど、出だしのところでどうしても進めなくて
なんで大政奉還を成功させるために慶喜が西郷に会う必要があるわけ?とか。
それをなんで永井尚志が、ご決断を!とか進言してるの?とか。
土方、江戸で隊士募集していたけど、これいつの江戸行きの時?時期がズレていない?とか。
なんで新選組が慶喜の籠を警護しているのよ?そんなこと一度もなかったんじゃない?とか。
なんでこの時期に総司がピンピンしているのよ~ハンサムすぎるけどメチャかっこいいとか。
キャラクターを楽しむんだ!
創作なんだ!
ヘタな知識を棄てろ!
と再生キーを押す前におのれに言い聞かせておいたんですけど
なんかやっぱりついていけなくて、
1回目は停止キーをポチり
そして時間を空けて、
本日2回目再生キーをポチりしたら、なんとかスラスラ観られましたわ
仕事帰りでツッコミする元気がなかったのが良かった
史実無視、歴史解釈の内容を考えないで観れば、夢の共演!
こんな時代劇なら観たい!というご意見があるのも納得な、とても映像的に見応えあるドラマでしたね。
なんせ主役のふたりが
カッコイイ
さすがNHK
あのカメラワーク、民放には無理だと思いましたわ。
ふたりの動きが美しい
それ以外の人物も、いるだけ、立っているだけ、存在感ありました。
背景の風景が美しくてドキリとした場面もいくつかあり。
新選組の服がずっとダンダラだったり、斬り合いシーンをたくさん入れていたり、
フィクション感を出したくてわざとそうしたのだろう、という演出も多々あり。
従来多かった、ただ政治史を追うだけの時代劇じゃない、
エンターテイメントとしての時代劇を追求していたと思います。
それはそれでよかったのですが
テレ朝の「相棒」が好きな私としては、事件捜査がちょっと・・・
慶喜を襲撃したのは誰だ?
を探るのに、片っ端から怪しい人を訪ねていくなんて
もう少し捜査らしい方法なかったのかな~
まぁ、怪しい人たち総出、
つまりこの時代の勢力が総出、ということなんでしょうけど。
龍馬を暗殺した最有力候補の立場は?
会津が出てきたときにちょっと期待しましたが、なぜ手代木直右衛門(見廻組隊長・佐々木只三郎の実兄)じゃなくて、佐川官兵衛なのよ~
あんな官兵衛、イヤだ
(酒豪だったっけ?)
杉本哲太さんの永井尚志はまぁまぁイメージどおりでしたけど(新選組の窓口としては適任)、あの人も函館まで行く人ですからね~
名前が売れたのは嬉しいけど、ちょっと卑怯?短慮な役でかわいそうでした。
(それいったら薩長側は全員そうか特に長州の3人の扱いが軽い)
佐藤隆太さんが演じていた時点で、あれ?ひょぅとして?と思いましたが、やっぱ伊東甲子太郎が慶喜襲撃の犯人だったのね~
(有名人が演じているのが犯人候補)
それだけでなく、最後に龍馬暗殺の犯人にされて
油小路の変は、土方の龍馬弔い合戦になっていました
まぁフィクション、
エンターテイメントですよ。
史実とされていることと、
比べない、比べない
と、最後までおのれに言い聞かせました。
龍馬暗殺の犯人としては、伊東甲子太郎説、ホントにあったと思いますが(曖昧)
それを油小路の変とうまく結びつけた、と誉めるところでしょうか。
にしても。
かっこよかったな~
瑛太さんと、向井理さん。
(特に向井理さんの土方、かっこよすぎ 歴代最高かも)
ふたりともイメージぴったりだし。
この台本で
この配役で
この演技。
これ以上の出来はないんじゃない?
おふたりだからこそだったのではないかと思います
英雄としての歴史ドラマはいらない。
もっと人間臭いのがみんな観たいんだ。
そうゆう声がネット上にはあると聞きました(夫から)
だからこうゆうドラマが生まれるのだとしたら、それもまた時代の流れ。
それはそれで楽しみたいです
けど。
歴史好きとしては思ってしまう。
史実をもとにした英雄ドラマが無くなってしまったら、それはそれで、みんなどうやって歴史を知り、親しみ、興味を持つのだろう?
歴史に親しみ、興味を持つこと事態が意味のないこととされてしまいそうで、なんかコワイな
歴史の入口として英雄ドラマは、
やはり残ってほしいと思います。
大河、ガンバレ!!
あれもエンターテイメントですけど。
時代考証、しっかりやっているほうだと思います。
これからの歴史ドラマについて、考えさせられたドラマでした。
今日も長くてスミマセン
お読みいただき、ありがとうございました。