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ソフトバンクの外債が人気化

2020-08-15 | 株式市場
皆様お世話になっております。
お知らせです。
今後、HEDGE GUIDE(金融・投資メディア)
にコラム記事を定期的に提供することになりました。
宜しくお願いいたします。
https://harch.jp/media/hedgeguide

ソフトバンクGが発行している外債の利回りが低下してきました。
図がドル債とユーロ債の利回りの推移です。






ソフトバンクGは円建て債の他にユーロ建てとドル建ての社債を
発行しています。
ユーロ建てやドル建て債は為替リスクが伴います。
しかし、このリスクを回避する方法があります。
SWAPをすることで外貨のキャッシュフローを円建てに変更できます。
以下が2023年4月20日償還のドル債、ユーロ債、円債の各通貨別の利回りと
円ヘッジ後の利回りです。
7月3日時点では
・JPY49回債:98.86円2.35%
・USD5.5%:104.285 SWAP後:3.05%
・EUR4.0%:101.816 SWAP後:3.49%

8月14日時点では
・JPY49回債: 100.28 1.83%
・USD5.5% 107.474 SWAP後;1.74%
・EUR4.0% 105.46 SWAP後:1.96% 

外債が買われ円債の利回りの収斂しているようです。
まだ2025年償還債はここまで利回りの差が縮んでいないので
投資チャンスが残っています。

USD6%2025/7/30 109.952 3.67% T+339bp(円2.95% T+303bp)
EUR4.75%2025/7/30 110.122 2.47% +312bp(円2.74% T+281bp)
JPY 55回債 2025/4/25 98.078 2.09%(T+215bp)


通貨
トルコリラの下落が止まりません。
トルコの政策金利が8.25%
7月のインフレ率が11.76%
つまり実質金利がマイナスです。
通貨下落を止めるには政策金利を引き上が必要です。

トルコリラ 安値更新 


クレジット市場

投資適格ETFやハイイールドETFが売られてきました。
ドル建てジャンク債と国債金利のスプレッドは1週間で20bp程度拡大。
気になる動きです。
投資適格ETFは超長期債が多く組み入れられているため30年国債の利回りに影響をうけます。投資適格債ETFの下落はイールドカーブのスティープイングが要因です。一方、ハイイールドは期間が5年未満の銘柄が中心です。ハイイールド債ETFの下落した要因はクレジットスプレッドです。




クレジットスプレッド
期間5年
USD
B T+438(先週412bp)
BB T+331 (311bp)
BBB T+91 (89bp)
A T+53(50bp)
AA T+37(33bp)
EUR
BB T+319bp(334bp)
BBB T+106bp(112bp)
A T+73bp(78bp)

ドル債のクレジットスプレッド



CB
大豊建設(1822)が国内CB3回債(5年債)を80億円発行します。
払込み価格が102.50円
転換価格は8月19日から24日のいずれかの日の終値に117%から122%の範囲内で決まります。
割安銘柄のCBです。ボラが低いので当初のプレミアムの設定が低めです。
個人的にはSONYのように元気のよい銘柄のCBが発行されると良いと思います。
SONY6回債は170円です。あの100円割れを拾えば良かった!



データ集
ソフトバンクG
株価6326円(6521円) 
保有株式:14582円(16676円)
株主価値:12973円(13238円)
(NETかい離:6647円 (6717円)
(グロス:8256円(10155円)
https://group.softbank/ir/stock/sotp-bk
マサレシオ:43.38%(39.10%)
(グロス:48.76%(49.25%)
LTV:11%(12%)

ソフトバンクGの社債利回り( )=前週
6%永久劣後USD @99.66(97.41) YTC6.50%(6.98%) T+632bp(684bp)
(CALL=2023年7月)
2023年償還債
・USD5.5%2023/4/20 107.474(106.251) 2.30%(2.83%) T+214bp(269bp)
円にSWAP:1.74%(T+185bp) (前週2.28%(T+242bp))
・EUR4.0%2023/4/20 105.46(103.76) 1.69%(2.41%) T+236bp(313bp)
(円にSWAP:1.96%(T+207bp)(前週2.69%(T+283bp))
・JPY49回債(2023/4/20) 100.28(100.191)1.83%(1.89%) T+195bp(200bp)


USD6%2025/7/30 109.952 3.67% T+339bp(円2.95% T+303bp)
EUR4.75%2025/7/30 110.122 2.47% +312bp(円2.74% T+281bp)
JPY 55回債 2025/4/25 98.078 2.09%(T+215bp)

アリババ
株価 $253.97($252.10)

◆年初からの各国株式指数   
銘柄 週末引け 年初比(%)
日経平均 22289.36円 -1.55
NYダウ 27931.02 -2.13
Nasdaq総合 11019.30 +22.81
SOX指数 2200.81 +18.99
ブラジル 101353.45 -12.36
FT100 6090.04 -19.26
DAX  12901.34 -2.62
トルコ 1083.83 -5.28
ロシア 3061.99 +0.53
上海A 3522.00 +10.20
ハンセンH 10266.46 -8.07

 
国債金利 

◆国債金利(先週末%)
世界中でスティープニングの動き

2年 5年
10年 30年

0.145(0.129)0.295(0.231)
0.709(0.564)1.447(1.234)


-0.660 (-0.699) -0.643(-0.701)
-0.425(-0.512) 0.009(-0.100)

日本
-0.151(-0.163)-0.085(-0.117)
0.038(0.003)0.61(0.541)
データ:Bloomberg等

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2 コメント

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CB (アンテナ)
2020-08-18 19:39:23
こんにちは
 久しぶりの新発CBですが、見通しはどうでしょうか。株価を見る限り、大きく下げることもなさそうだけど、元気はないような気もします。
 手持ちで、あらたや大阪ソーダは含み損を抱えたまま今に至ります。いつかの上昇を期待して持ってはいますが、償還に終わりそうな感じです。
 初めのころから3つ4つ持っていたホクトも100円以上が少ないので、100円上昇で一旦処分してしまいました。しかし、皮肉なことに今回は上放れ。指をくわえてみているのも悔しいので、2週間ぐらい前に102から3円のころに100.50で刺したら、1つ拾えました。その翌日、101.1と101.7でも拾え、その後、じりじり上げているので、しばらく見届けたいと思います。
 共立メンテナンスが4月の暴落の時に96円まで押したので、3つ拾いました。6月ころだったか98.5まで戻したので、いったん売却。また98円割ったら買い直しと思いながらも、売値あたりで止まっています。ホテルや寮の経営のようですが、コロナで見通しは悪いし、残り1年を切ったとはいえ、積極的に買おうとは思えませんが、どうなのでしょう。
長野銀行も年初に1つお試し買いしたらその後下落。今は買値ぐらいですが、地方銀行も厳しそうなので、大丈夫なのか心配です。
 
Unknown (理)
2020-08-19 12:07:51
こんには
お久しぶりです。私は大豊建設は万年割安の銘柄なので見合わせます。しかし、大株主が野村証券なので万年割安から脱却できるかもしれません。
私はDCM、大阪ソーダ、あらた、共立メンテの4銘柄を保有していますが利益が出ている銘柄はDCMのみです。DCMは150円(PBR=1倍レベル)で売る予定ですがなかなか株価が上がりません。共立メんテは償還までにワクチンが開発されることを期待しています。
地銀は経営が厳しいですがこの環境下で整理されることはないと思います。

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