十字架の女(大川隆法著)~読後の心象風景~ | 加納有輝彦

十字架の女(大川隆法著)~読後の心象風景~

十字架の女(大川隆法著)

 

「新感覚スピリチュアル・ミステリー」

他に類を見ないこの本の感想を語ることは極めて困難ですが、読後にひろがった心象風景を記録しておきたいと思います。

 

 この本を手にした時の質感、手触り・・・「本」への愛を感じました。

電子書籍が普及しているいま、時代に抗うかのような重厚な装丁、本体にまで装飾が施されています。

 

 著者の大川隆法氏は、『短詩型・格はいく集①「魔境の中の光」』で、本年元旦に詠まれた一句を掲載しておられました。

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205: ユーチューバー人気なるも 俳句を創るへそ曲がり

☆何だか時代の流れに抗したい。大正の人間より、明治の男を目指したい。2022/1/1

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 一年の計は元旦にあり

 

 東大時代、大正時代の男?と呼ばれていた著者(万巻の書を読む著者は、大正時代の教養主義を体現しておられた)が、さらに時代を遡り明治の男を目指したいとは。その心は?

 

 これと関連しているのかは私にはわかりませんが、通常、口述により本を書いておられる著者が、書下ろした作品が「十字架の女」であります。

 

 本の装丁に、電子書籍時代に抗う著者の「反骨精神」を感じ、また本への深い「愛」を感じた次第です。

 

 

 さて、表紙を飾る美しい自然の風景

 

本書を読んでから、今まであまり気にも留めなかった道端の草花に、ふと立ち止まっている自分がいます。

 

 戦争というゲームで、殺し合っている人間、自然を破壊している人間と比べ、道端に咲くあなた方花花のなんと凛として気高き事よ。

 

 あなた方の存在が、地球をかろうじて支えているのではないか。

 

神仏の声を聴かず、殺し合いのゲームをしている人間は、我々は、あなた方より劣っている。

 

 本書を読んでから、一日一日が本当に、切実に愛おしくなりました。

 

終わりを告げる時代に生きている人類。

 

一日一生

 

 人間は、野に咲く花に時に教えらえてきた。

 

 この前、野に咲くマーガレットをきっかけに懐かしい人が幻に立ったと投稿しましたのも、「十字架の女」を読んでいなければ、おそらく目に留めなかったと思います。

 

 野に咲く名もなき花は、クレイジーな世界の中にあって、健気な無垢な精神を教えてくれています。

 

 野生のマーガレット

 

 

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