何だか時代の流れに抗したい。大正の人間より、明治の男を目指したい。(大川隆法) | 加納有輝彦

何だか時代の流れに抗したい。大正の人間より、明治の男を目指したい。(大川隆法)

 かつては、情報発信する立場を得るためには、それなりのハードルがあった。
言論人として認められるためには、懸賞論文等に入賞することなどが必要であった。
 
 小説家などは今でもそうであるが、芥川賞、直木賞等々、新人が世に出る登竜門がある。

私たちが学生の頃、ネット社会は存在せず、情報は、授業、新聞、雑誌、専門誌、書籍、テレビ、ラジオ・・あとは口コミ、その程度というか、それが全てであったろうか。

どの分野でも、一定の知的鍛錬、知的修練を経て、あるいは現場実務、現場体験を得て情報発信する立場を得たといえましょう。

 1970年代、日本社会は、すでに「情報洪水」と言われていたが、それでも情報のソースは、ネット社会の今と比べれば、主に紙媒体に限られていたわけである。

 さて、現代である。

ネット社会、SNSの発達により、誰でも、情報発信を手軽に出来る機能を所有した。

 まあ、猫も杓子も情報発信者となった。

私なども、その恩恵を浴している人間である。もともと文章を書くのが好きで、このようなSNSで投稿できることは大変ありがたいことである。

 ネット社会では、ブログ等、テキスト媒体から、動画媒体に移行している。もちろん、動画・音声の場合、活字を追えない状態でも、例えば運転中など、イヤホンで情報入手できる点、多忙な生活上、その利便性は大いにある。

 そして、YouTubeなどの世界的プラットフォームを利用して動画を投稿し、その動画再生回数が、あるいはフォロワー数が、社会的承認のバロメーターとなった。

 数多くの再生回数を受けるに値するすぐれた内容、質が伴ったものが主流ではあるとは思うが、一部、動画再生回数を稼ぐことが至上命題となり、ありとあらゆる素材が、動画コンテンツにぶち込まれる傾向が顕著となっていることも事実である。

 いま、幸福の科学、幸福実現党絡みでいえば、息子Hの問題がある。

 大川隆法総裁先生の著作は、3000冊を超えており、それだけで気持ちが萎えてしまうという方もいらっしゃるとは思いますが、総裁の本は一冊も読んだことはないが、Hの動画は面白半分に見るという人も少なからずいらっしゃる。

 幸福の科学を、教団を破門されたHの発信する虚偽そのものの破廉恥な情報をもって理解するというわけである。

 この状況は、大変つらいことは、信者でない方もご理解頂けると思います。

 ネットが発達していなかった時代、そうですねえ、1995~2000年くらいまででしたら、Hのような「チ○ピラ」は、普通に存在していた健全な社会の承認を得ることは不可能だったんじゃないかと普通に思えます。

一部、 アングラ世界のモグラ以上、モグラ以下みたいな、そんな存在でしか有り得なかったのではないか。

ところが、猫も杓子もYouTuberの時代となって、再生回数、フォロワー数が似非「社会的承認」のバロメーターになって、価値判断は捨象され、味噌も糞も、真珠も豚も?ありとあらゆるものが、再生回数を増やすために「ぶち込まれ」、とうとう、聖なるものまでが、ぶち込まれる。

 恐ろしい世の中となりました。

ネット社会の利点もありますが、悪貨は良貨を駆逐するは、普遍の真理であるらしく、稀代の世界的思想家、宗教家までもが、血縁を逆手にとられ、バカ息子の動画の再生回数向上のために消費される。
 人々は、面白がってこれを見る。

まさに、悪魔が忍び込んでいます。十字架で屠られたイエス以上の出来事かもしれません。世も末。

 ネット社会の利点より、欠点の方が肥大化しているようにも見えます。

この歪は、やがて大きな反動を生むのではないでしょうか。

ネット社会は、さらにあらたな仮想空間の次元に進もうとしていますが、「価値判断」すら人間からAIに移譲されていくとしたら、それを阻む大カタストロフィーを予感します。大戦争とか。

普通に存在していた社会の「良識」が、どんどん消えていく、そんな危機感を持っています。

 こんなことあれやこれやと悩んでも、時代は、どんどん進んでいく。

大川隆法総裁先生が、世の人が、ツイッターでつぶやいている時、ペンを片手に、格はいくを、紙媒体に綴ってこられ、いま、短詩型・格はいく集が4巻まで出版されています。

短詩型格はいく集①
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
205 ユーチューバー人気なるも 俳句を創るへそ曲がり

  ☆何だか時代の流れに抗したい。大正の人間より、明治の男を目指したい。2022.1.1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、万巻の読書家の総裁先生が、東大時代、級友から「大正教養時代からやってきた男」と冷やかされていたエピソードを思い出させます。大正から明治へ、さらに逆戻りするぞ!という、さらなるへそ曲がりの決意と受け止めました。

私も、先生にあやかって、「明治の男を目指そう」 呵々。


補足:妖怪にならないための言葉 大川隆法
26 妖怪は流行神の陰にもかくれている。「人気」や「フォロワー数」の裏にある邪気を感じ取れ。

 

 

 

 

にほんブログ村 政治ブログ 保守へ
にほんブログ村

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 


政治ランキング



エッセイ・随筆ランキング