今日は定置網漁の操業中、網を絞ると私から離れた場所で船員がバケツで水ごと魚を掬う。水ごと魚を掬う場合はタモ網では体がスレてしまう体表がデリケートな魚である。先日、お隣の定置網でフリソデウオが獲れた(ブログ2022 4.23)ので、うちの定置網にも遂に来たかと思う。しかし、バケツの中を覗くとカガミダイの幼魚であった。カガミダイは深海魚であり、お世話になっている深海エビ漁で毎回大きな成魚が獲れている。深海魚であるが幼魚は定置網にも稀に入ることがあり(ブログ2008 4.21)(ブログ2017 5.4)、今までに水族館に搬出したこともある。今回もとても状態が良いので水族館に連絡しようと考えていた。だが、操業を終え、帰港中に別な提案を思い付く。来週のゴールデンウイークに港で大きなイベントがあり、私は更にその実行委員である。その中で鹿大水産学部の先生と学生さんに来て頂き、深海魚講座や展示などを行う予定である。そこでこのカガミダイ幼魚を生きた状態でお客さんに見てもらう事が出来ないだろうかと考える。という事でこのカガミダイ幼魚はイベントの展示用として生かしておくことにする。だが、弱そうな魚なので、それまで生きていてくれるだろうか。
カガミダイ幼魚