『魏志倭人伝』には倭の小国の副官として卑奴母離の名が記されます。


この卑奴母離とは後世の『記・紀』では夷守と記されると考えられます。
更に後の世になると、防人と記されました。

 

つまり、卑奴母離とは国の辺境を守る官のことなのです

 

『魏志倭人伝』を見ると、卑奴母離は対馬国、一支国、奴国、不彌国の四国に在ったと記されています。

これが何を意味するのか?

それは即ち、これ等の四国は女王国連合=倭国の辺境の国だったわけです。

 

その証拠に奴国に関しては「女王の境界盡所」と記されています。

 

私は奴国を女王国連合=倭国の北の境界と考えています。

 

即ち、奴国の北に隣接する宗像国は女王国連合の構成国ではなかったのです。

 

『記・紀』には天照大御神と須佐之男命が行った誓約の話が記されており、それにより生まれた宗像三女神は須佐之男命の子供とされています。
つまり、宗像国は女王国には含まれない、須佐之男命の治める連合国の一国。
「豊葦原千五百秋瑞穂国」に含まれるのです。

 

 

須佐之男命の娘とされる宗像三女神

 

 

 

 

 

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