いま放送中のNHKの朝ドラ
〝カムカムエブリバディー〟を見ていて、
チョット違和感を感じた。
脚本家は、子供に、
I hate you と言わせ、
いわれた母親は、悲嘆し、
知り合いの駐留軍上りの米人と、
アメリカに行ってしまう筋書き。
ドラマだから、端折って見せる、
にしても、見ていて、
この筋書き、チョット安易すぎない、
と思った。
ドラマだから、
多くの人に見てもらわないと
始まらない。
だから、脚本家は、ドラマチックな
展開を狙ってしまうのは、
分からなくはない。
でもでも、である。
戦争花嫁はいくらでも存在するし、
彼女たちがアメリカにわたって、
大方は、更に苦労したのちに、
その後の人生を、見事に花咲かせた人が
少なくない。
それもこれも、離日に至った様々の背景の
理不尽があってこそ、と思う。
ドラマは、ひとり娘の I hate you で、
母親に、直ぐに米人とのアメリカ行きを
判断させてしまう。
この、端折りに端折ったシナリオは
脚本家の逃げのような気がした。
ドラマはテンポが大切。難しい話よりも、
話がポンポン展開する、
速いテンポが、好まれ、
視聴率にも直結する。
ドラマの展開に迷ったら、
端折れ!でもなかろう。
背景が、戦後の混乱期である。
端折りに、物足りなさを感じた。
まあ、連続ドラマなのでまだ続く。
今後、どんな仕掛けを、制作サイドが
用意しているのか、分からないが、
〝端折り〟の理由を、後半になって、
解き明かすかも知れない。
楽しみに、引き続き、拝見はするつもりです。