negai  ピンクの薔薇17 | 青のパラレルワールド物語

青のパラレルワールド物語

青さんが登場する空想小説を書きます。ご本人様とは一切関係ありません。
腐話もありますので苦手な方はご注意ください。

 

 

なんか、季節が全然違う・・

この猛暑に冬の話とは・・トホホ

少しでも涼しくなってください(えっ、なるはずないって)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめでとう、智さん」

「智君、おめでとう。」

「智、おめでとう」

 

大野家のイングリッシュガーデン

ガーデンテーブルには

大きなバースデーケーキ

 

あんたがニコニコしながら、

ふぅ~とロウソクの火を吹き消した。

冬に程近いというのに、

今日は朝からよく晴れて

ポカポカと暖かい。

 

「山中先生、お義母さん、

そして潤。

ありがとう。

本当に嬉しい.

 

 

このバースデーケーキ

すごく美味しそうだね。

ねぇ食べよう。」

 

あんたが、

目を輝かせてケーキを見つめる。

そうさ、

これは俺が、

あの有名はパティスリーaibaに

予約して

ようやく手に入れたもんだからな。

旨いよ。

 

甘いものが大好きだったあんた。

あの部屋で

いつも珈琲と一緒に食べていた。

 

「あの、パティスリーaibaの

ケーキ食べてみたくない?

凄く人気で

なかなか予約できないんだよね。

特にバースデーケーキは。

どんな味なんだろうねぇ。

ふふふ。」

 

あんたが昔いってたこと

俺は忘れてなんかいない。

これがそのケーキだよ。

 

でも、その前に

大事なことがあるんだよ。

ケーキはまだ、だめだよ。

 

「ケーキを切るまえに

少しだけ話があるんだ。

山中先生、お義母さんも

聞いてください。」

 

今にもケーキに

ナイフを入れようとしていた

あんたの手を抑える。

 

「ええ~・・潤、何?」

 

おもちゃを取りあげられた子供のように

あんたが、口を尖らせた。

 

「ごめん、ちょっとだけ、

話を聞いてよ。」

 

俺は、あんたのそばによると、

そっと肩に手を置いた。

 

「潤?」

 

不思議そうに俺を見上げるあんた。

 

俺は3人の方を向くと、

背筋を伸ばした。

緊張するぜ。

松本潤とあろうものが、

手が震える。

 

「僕は、

まだまだ社会人としては

未熟者ですが、

智さんと出会って

様々な経験を積むことができました。

僕は智さんを愛しています。

これから先の人生、

智さんと一緒なら

辛いことも、困難なことも

乗り越えていけると思うし

今まで智さんに助けて貰った沢山のことを、

今度は僕が返していきたい。

智さんを支えていきたいのです。

山中先生、お義母さん、

どうか、智さんと一緒に生きていくことを

認めてください。」

 

俺は二人に深々と頭を下げた。