アフガニスタンと聞いて、「ウサーマ・ビンラーディン」「9.11テロ」「アルカーイダ」「タリバン」といった単語がすぐに思い浮かぶのは、それだけ9.11テロが印象に残っている事件だったからでしょう。
当時私は小学校6年生。
夜のニュースで、ワールドトレードセンタービルに旅客機が衝突する瞬間を目の当たりにしました。
しかし、いくら印象に残る事件とは言っても、そこまでアフガニスタンについて知っているか、と聞かれれば、全然知らない、というのが、多くの人の実際のところなのではないでしょうか。
事実、私も詳しいことはよく分かりません。
しかし、地図を見れば分かるように、日本とは、中国を挟んだ隣国です。
物は言いようで、隣国とか言われると、途端に親近感が湧いてくるものです。
現在の日本にとって、最大の脅威は中華人民共和国です。
その中国と隣接している国が、どういう国なのか、というのは、日本にとって重要でないはずがないのです。
ということもあり、本書を読みました。
…当然のことながら、個々の人物や、諸勢力の関係性など、一回読んだだけでは、とても覚えきれるものではありませんでした。
正直、かなり複雑です。
しかし、タリバンが再びアフガニスタンを実効支配している現在、日本はアフガニスタンに対してどのようなアプローチをすべきなのか。
これをきちんと考えることは、中国へ対抗するために必要なことの一つなのではないか、ということを考えさせられました。