読書感想文:宮城谷昌光『中国古典の言行録』 | 倉山塾東北支部ブログ

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このブログではメンバーが執筆した読書感想文をご紹介します。

歴史好きの、気の合う先輩社員に、立て続けに宮城谷昌光氏の著作を、

『これ読めぇ!!』

と、以前感想文を書いた『沙中の回廊』はじめ、次々におススメされて読んでいるここ2ヶ月です。

 

そんな中、某塾の仲間から頂いたのが本書。

 

その方に本書を頂いたとき、著者名を見た瞬間、

『何という偶然!これはきっと、神の『今年は宮城谷昌光の本を読め』とのお導きだ!』

と、謎の感動を覚えました(笑)

 

さて、本書は、中国古典の名言名句集です。

 

歌もそうなのですが、名言・名句というものは、薬のようなものだと、いつも思います。

 

似たような意味で似たような言葉でも、微妙な言葉遣いやニュアンスの違いがあり、自分の今の心境とピッタリ合うものでないと、なかなか効かないように感じます。

 

してみると、自分は自分自身の“医者”みたいなもので、どういうときにどんな言葉を処方すればいいかを、知っていることが大事なのかな、と思います。

 

知っている言葉が多いほど、いろんな状態の時に対処しやすいような気もします。

 

そんなわけで、本書も、様々な言葉が収録されていましたが、より自分に効きそうな言葉はないかなー、と読みました。

 

…やっぱり、古典は宝の山ですね。

 

為になる言葉・考えさせられる言葉ばかりでした。

 

例えば…

 

「神に治むる者は、衆人その功を知らず、明に争う者は、衆人これを知る」

 

なんて、初めて知りましたが、含蓄のあるいい言葉です。

 

こういう言葉に出会えると、嬉しいものです。

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