年末年始。
例年通りの宛先に年賀状は送り済みですので、
あとは電子式伝書鳩数十匹を解き放ち、
「あけおめ」「ことよろ」のメッセージを
年末年始に取り交わしておりました。
その時、ふと思いました。
「はて?」
「若者は活字から離れているのかしら?」
そもそも「活字」というものは
活版印刷の字型であり、
離れるどころか触れた経験すらないような気も……。
という揚げ足取りの話ではありません。
インターネットが
空気や水道のようになった現代において、
その普及以前と比べてみれば、
人類は文字という媒体と
より一体不可分になったような感さえあります。
例えば、
日本国内累計総ダウンロード数3000万を超える
Fate/Grand Orderというゲームなのですが、
物語部分のテキストは
第一部までで約200万字あります。
400字詰め原稿用紙換算だと5,000枚です。
「そのゲームだけが特別だろう」
と言われればそれまでなのですが、
年末の有明に占める面積が大きいジャンルでもあります。
ゲーム性、音楽、立ち絵など、
ヒットした要因は複数思いつきますけれども、
人気コンテンツとなった要因として大きかったのが
何百万字で紡がれた物語の面白さ
なのではないかと邪推しております。
結局、人間は
「物語」が大好きな生き物なのかもしれません。
それを語るに便利な「文字」からは、
まだまだ離れられなさそうです。
【編集者後記】
今回は「文字」について。
確かに、聴覚(=音)よりも視覚(=目)
から入る情報の量のほうが多いですよね。
もちろん音も大事ですが、
一度により多くの情報を伝えられるのは、
やはり文字です。
若者の活字離れと言いますが、
日常的にSNSで文字を打っているのは、
果たして活字離れと言えるのか…??
「酒は人類の友」
ではありませんが、
文字もまた人類の友
なのでしょう。
最早若者と言えなくなった
活字中毒者の30代の独り言でした…(笑)