法哲学とは小難しいイメージで
憲法以上に馴染みがない。
法を哲学的に考えるものとしか思えない。
著者は法哲学者だが天使の法哲学と
悪魔の法哲学に分けている点は印象的だ。
しかも著者は悪魔の法哲学を探究するので
常識に楯突く思考があり面白みがある。
法だから守らないといけない。
だが中には市民的不服従をする人がいる。
本書の例で言えば、
川崎磯信氏は食糧管理法に楯突き、
ヤミ米店を営んだため刑事告発され、
罰金刑になった。
この一件が影響し、食糧管理法は廃止され、
米不足解消につながった。
世の中を変えるためでも法に楯突けば
自分の人生に傷がつく。
だからこそ川崎氏の行動は凄い。
何かあったら不服従するんだ!
と容易くは言えない。
ファッション不服従は
市民的不服従にあらずと思う。
食管法の件で法は万能ではないと思う。
それどころか害悪をもたらしている場合もある。
政府はなんのために法という形で
命令しているのか。
それで国民の生活がどのように良くなるのか。
法のあり方を問うために
法哲学を学ぶのもいいと思った。
その法は、一体何のためにあるのか――――。
そんなことを思わされる法律、
皆さんはありますか??
私だったら、
やっぱりスッと思い浮かぶのは、
ガソリン税の暫定税率とか、
トリガー条項とか…
雪国に住む人間にとって、
油がどれほど必要なものなのか、
本当に分かっているのでしょうかね…
これだけ物価が高くなっている中で、
ガソリンや灯油までこれだけ
価格が上がってしまったら、
死人が出かねないレベルです。
その法はなんのためにあるのか。
国民の生命・生活を守り抜くというのであれば、
今一度考えて、
その目的に沿うように
行動してもらいたいものです。