猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

深夜ラジオ

風の音(ね)をわけて

眠りを邪魔せぬ速度の

曲が流れ

たまに台風情報を

誰かが静かに読み上げる

 

ひとり寝に寄り添い

考え事を邪魔せぬ速度の

曲に抱かれ

たまに禍の知らせを

誰かがそっと読み上げる

 

浅い夢と寝返りを繰り返す

暴風雨の夜に